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EcoFlow DELTA Proのファンノイズ対策DIY

haru

我が家は、今年2月から停電対策で家にEcoFlowのDELTA Proとスマートホームパネルを設置していて、DELTA Proの電力を、スマートホームパネルという電源ステーションを経由して分電盤に供給・充電出来るようにしました。

だけど不満もあって、冷却ファンの音がうるさいです。
そのうるさいファンを、交換して静かにするという内容の紹介です。

こちらの写真は、玄関横のシューズクロークです。
何度かブログに登場していますが、これでも整理されてきたのですw

赤丸が本記事の主役のDELTA Proです。
(スペースの都合で縦置きしています)
青丸がスマートホームパネルになります。

特にスマートホームパネルはのファンは高周波音が耳障りでしたが、静音ファンに交換してファンの音に気が付かないくらい静かになりました。
詳細は、「EcoFlow スマートホームパネルのファンノイズ対策DIY」の記事を参照ください。

DELTA Proのファンもスマートホームパネルほどではありませんが、まあまあうるさいので、スマートホームパネルで交換したのと同じシリーズの静音ファンに交換することにしました。

DELTA Proにはファンが4個搭載されているので、4個交換しなければいけません。

まずは、DELTA Proに使われているファンのスペックを確認します。

YoutubeにDELTA Proを分解している動画が上がっているので、そちらから確認しました。
ついでに、分解方法も動画から確認しておきます。

ファンには、DA08025B12UR DC12V 0.37Aと記載があることが分かりました。

80㎜角サイズで厚み25㎜のファンということですね。

スペックシートを探してみます。

DERTA Proのファンスペック

品番からは、一番上の赤枠で囲ったやつだと思うんですが、0.5Aと記載があります。
でもファンには0.37Aとあるので、スペック的には2番目のオレンジが近いのかもしれません。

謎ですね。

2番目のオレンジのスペックだと仮定すると、MAX風量は1.43m3/minです。
つまり、85.8m3/hということになります。音量は36dB-Aです。

交換予定のNoctua(ノクチュア)のNF-A8 FLXのスペックを確認してみます。
PWM(4pin)の方が沢山流通しているので多少安いですが、必ずFLX(3pin)を買いましょう。

PWMでも3本接続すればファンは動きますが、回転制御は出来ず、常にMAXで回ることになります。

というのも、DELTA Proのファンは3pin仕様だからです。

MAX風量は50.4m3/hで、音量は16.1dB-Aです。

つまり、音はめっちゃ静かになるけど、MAX風量は約40%低下してしまうようです。
私が比較した数種類の他のメーカーの静音ファンだと、もっと風量が低下してしまいます。

うーん、風量低下は避けられないということですね。
冷却性能は大丈夫だろうか。

まずは純正ファンの冷却性能を確認してみます。
ファンはバッテリーの出力に応じて2段階か3段階の風量で回っているようなので、約500W出力時と約1800W出力時のファン吸気側と排気側の温度差を確認してみます。

ファン吸気側と排気側で温度差がざっくり2℃以下であれば、私の使用環境下では現状付いているファンの風量は強すぎると判断します。
温度差がないってことは、発熱量に対して冷却量が十分すぎるってことですから。

確認結果
約500W出力時:吸気側21.0℃ 排気側21.5℃
約1800W出力時:吸気側21.0℃ 排気側22.0℃

うん、Noctuaの静音ファンに変えちゃいましょう。
 ⇒ 自己責任です

それにしても、何でこんなにうるさいファン積んでるんだろう??
車中泊とかで使ったら、うるさくて段々イラっとしてきそうですけど。

では、交換していきます。

まず電源を落として、上面のゴムカバーを剥がします。手で簡単に取れます。
そうすると隠れいていたネジ穴が見えますので、+ドライバーでネジを外していきます。
※分解方法を詳しく知りたい方は、冒頭でも紹介したYoutubeを見ると分かりやすいです。

ゴムで隠れていたネジを外すと、上部がカパッと取れてファンがお目見えします。
このファンが両サイド2個ずつ、合計4個付いているので、すべて交換します。

ファンは対面に付いていて、風向が矢印の向きにセットされていました。
交換時に風向を間違えないように、マスキングテープで印を付けておきます。
※上の写真は右手前のファンを外してあります

ファンにも風向の矢印が印字されているので、分かると思います。

ファンを外してみると、コネクターはこのようになっています。ケーブル短いですね。
コネクターの横に白いコーキングが付着していますが、手でコネクターは抜けました。
そして、スマートホームパネルと同じように、交換するファンとコネクターの形状が異なります。

こちらがNoctuaの静音ファン4個と純正ファン。
Noctuaのファンは、何とも言えない個性的な色をしてらっしゃいます。
一目でどこのメーカーのファンか分かりますねw

4個で1万円弱でした。高いよ…。
まあ、ファンの消費電力は純正に対して18%くらいになるので、消費電力差で十分元が取れちゃうのでいいのですが。

コネクターの比較です。Noctuaの黒いコネクターはPCなどで一般的に使われているやつですね。

純正の白いコネクターは、XHコネクターといって、基板用の規格コネクターのようです。

コネクターの交換方法は、「EcoFlow スマートホームパネルのファンノイズ対策DIY」の記事を参照ください。

Noctuaのファンのケーブルを純正ファンと同等の長さにカットし、XHコネクターに交換しました。

ついでに、静音ファンの秘密を探ってみるべく、比較してみます。

こちらは吸気側の写真です。
NOCTUAの方が独特の形をしていますね。乱流を防ぐための工夫のようです。

拡大してみるとこんな感じです。

でも、静音化に最も効果が高いのは回転数の低下(風量ダウン)かもしれません。
それでもNoctuaは他の静音ファンより音が静かなのに風量が強いので、お値段が高い分高性能なのでしょう。

比較一覧表までは作れませんでした(ブログでの表作成の方法が分からず…。)

交換後はこんな感じです。
あとは、蓋をしてネジ止めすれば完成です。

では、音の比較をしてみましょう。

まず、ファン交換前の状態。
ファンから約50㎝手前で計測しました。

充電電圧500W負荷でのファンの音量計測結果です。

50.8dBという結果でした。
妻はリビングにいて、ギリギリ許容だそうです。
私はちょっと気になります。

動画で撮影するとこんな感じの音です。イヤホンで聞くと分かりやすいです。

続いて、静音ファンへ交換後です。

43.3dBという結果でした。
かなり静かですが、風量も約40%低下しています。

動画だとこんな感じです。

全然違うのが分かると思います!


次に、気になるファン交換後の温度確認結果です。

約500W時:吸気側21.5℃ 排気側22.0℃
約1800W時:吸気側21.5℃ 排気側23.0℃

うん、我が家の使用環境では、風量低下していても全く問題ないですね。
純正ファンに対して、1800W出力時に排気側が+0.5℃上昇しただけです。

ホント、何であんなにうるさくて風量強いファン使っていたんでしょう?
絶対に不満に思っている人が多いと思うんですよねー(*_*)

【ファン交換した感想】
ファン交換する前は、リビングにいてもDELTA Proが稼動しているのが、ファンの音で分かりました。
今は近くに行ってみないと音が聞こえず、存在を忘れてしまいます。

私の家では、充放電合わせて1日16時間稼働しているので、オラオラ~と存在を主張しながら仕事するより、ひっそりと仕事してくれる方がありがたいです。
これだけで交換して良かったと思えます(´▽`*)

そしてもう一つ、嬉しい変化がありました。
同じ使い方で、ファン交換してから数%程度バッテリー残量が余るようになりました。

これはファンの消費電力が低下した効果です。
細かいことは記載しませんが、計算してみてもそのような結果になります。

私の使用方法ですと、ファン交換による節電効果は年間で3600円。ファン交換費用は3年でペイ出来そうです(^O^)
投資としては優秀といえると思います。


ここからはオマケの余談です。

私はDELTA Proを立てて置いています。
DELTA Proの後ろにAC充電用コンセントがあるんですが、立てると床にコンセントが当たるんですよ。

コンセントを刺す後ろ側を下向きに置くと、床にコンセントが当たって曲がっちゃいます。

なので、写真のようにL字変換コネクターを使っています。

変換コネクターが使用ワット数に耐えられるか、許容電圧・電流は要確認です。
(中国の安価なよく分からないメーカーものは特に注意が必要です)

そしてコンセントは、「自立運転コンセント」というところに刺しています。
こちらは、停電してブレーカーを落とした時に太陽光が発電している電力を取り出せるコンセントです。
普段はこのコンセントは通電していません。
停電したら日中はここから充電しながら分電盤に電力を供給する作戦です。
(スマートホームパネルで設定した10回路)

ちなみに通常のDELTA Proへの充電は、スマートホームパネルを中継して分電盤から行われているので、コンセントは使用しないのです。

以上、参考になれば幸いです。

それではまた!

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DIYオタク
身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。
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