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エンジンが不調の原因はヒューズの劣化が影響していた!

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私の23歳の丸目のインプレッサは、よく1気筒だけプラグが被ってしまい、3気筒しか燃えなくなってしまうことがよくあります。

というか、色々と対策してみたものの、その頻度が徐々に増えてきていました。

月に数回程度しか乗らない車なので、車が拗ねてしまったようですw

水平対向でのプラグ被りは本当に勘弁してほしいので、原因を調べてみました。
何番気筒が被っているのか、1年ほど前にプラグを外して調べたことがありますが、それは忘れてしまいました。確か、1番気筒だったような??

ちなみに、プラグ被りとは、何らかの原因でプラグがガソリンで濡れてしまい、点火できない状態のことです。大半はプラグから正常に火花が飛ばないため、燃料がちゃんと着火できなくてプラグが濡れてしまうというケースだと思います。

毎度のことながら前置きがとても長いので、要点だけ知りたい方は⑦まで読み飛ばしてくださいw

先に結論を言いますと、ヒューズを全交換したらプラグが被ってしまう症状が改善し、エンジンの調子がとても良くなりました!

プラグ被りの容疑者たち
① プラグの熱価が合っていない
② バッテリー劣化で電圧低下し、プラグの点火性の低下
③ インジェクターの目詰まり
④ 燃料劣化(3~6ヶ月に1度程度の給油)で燃料の着火性の低下
⑤ ダイレクトイグニッションの劣化でプラグの点火性の低下
⑥ アース不良でプラグの点火性の低下
⑦ ヒューズの抵抗増加でプラグの点火性の低下

思いつくのはこれくらいでしょうか。
では、検証結果を発表します。

① プラグの熱価が合っていない

私の車はNGKの熱価9番のスラントタイプのレーシングプラグを付けています。
サーキット用のプラグで、熱価が高過ぎて街乗りには向きませんw
一度プラグが被ってしまうと、なかなか回復しないのです。

それでも、エンジンをオーバーホールして(8年前だったかな?)このプラグに変えた後は、真冬でも全く問題なく始動出来てましたし、しばらく何の問題もなかったことを考えると、プラグが犯人ではないと考えられます。

② バッテリー劣化で電圧低下し、プラグの点火性の低下

これはよくある話で、以前バッテリーを新品にしてみたら明らかに車が軽くなったような感じがしました。
つまり、バッテリーを新品にすることで電圧が安定し、点火性能が向上して燃料が綺麗に燃えるようになったということです。
スムーズにエンジンが回って、車が軽くなったように感じたということだと思います。

でも、バッテリーを新品にしても車にほとんど乗らないため、バッテリーが放電されてしまって、また元の調子に戻ってしまいますw

これが原因なら、エンジンオーバーホール直後もバッテリーはくたびれていたので、そのときも症状が出ていたはずです。

結論は、電圧低下による着火性悪化が影響している可能性は大きいけど、今回の件はバッテリー劣化が真因ではない可能性が大きいです。

③ インジェクターの目詰まり

1気筒燃えない失火症状はアイドルが顕著で、踏み込むと直ったりします。
つまり低回転ほど起きやすいのです。
インジェクターの目詰まりであれば、高回転・高負荷ほど顕著になると思うので、犯人ではないと判断できます。

④ 燃料劣化(3~6ヶ月に1度程度の給油頻度)で燃料の着火性の低下

これは怪しいですよねw
ガソリンは劣化すると燃えにくくなってパワーも落ちてきます。

でも、エンプティーランプがついてから給油して、さらに燃料清浄剤(フューエルワン)を添加すると、パワーは明らかに変わりますが、その後も始動直後に失火症状が出ることがあるので、真因ではないようです。

⑤ ダイレクトイグニッションの劣化でプラグの点火性の低下

②の結果から、電圧降下を起こしてる怪しい部品は、ダイレクトイグニッションコイルかなと思って、中古の部品を友人から貰い受けて交換してみました。

結構期待していたのですが、なーんにも変わらず。
ダイレクトイグニッションも犯人ではなかったようです( ;∀;)

⑥ アース不良でプラグの点火性の低下

ならばアース不良による電圧低下が怪しいと、ダイレクトイグニッション周りにアースケーブルを追加しましたが、これもなーんにも変わらず( ノД`)シクシク…

もうここまで来ると、途方に暮れてきます。

⑦ ヒューズの抵抗増加でプラグの点火性の低下

これは完全に盲点だったんですが、ヒューズも劣化すると性能低下するようです。

車の電気が流れるところは、ほとんどヒューズを中継します。
何らかの異常で過電流が流れたときに、車の部品が壊れてしまう前に、ヒューズが切れて過電流が流れ続けないようになっています。

車のヒューズは、過電流が流れると高温になり溶けて切れる仕組みなんですね。
つまり、定格電流であっても熱を持ちやすく、劣化が早いのです。

劣化すると、抵抗が増えて電気の通りが悪くなり、最悪定格電流であってもヒューズが切れてしまうこともあるのだとか。
そういった理由から、ヒューズの推奨交換時期は10年程度とされている場合が多いようです。

検索してみると、ヒューズ替えたら走りが明らかに良くなったという記事はたくさんでてくるので、これは替えるしかないですよね。車も、もう23歳と高齢だし!

インプレッサ(GDB)に使われているヒューズを調べてみると

ミニ平型ヒューズが
30A(緑)2個
20A(黄)9個
15A(青)15個
10A(赤)8個
でした。(各種予備1個含む)

その他に
スバル純正メインヒューズ(80A)
品番:82211FC080 1個

スバル純正メインヒューズ(50A)
品番:82211FC050 3個

スバル純正メインヒューズ(30A)
品番:82211FC030 3個

であることが分かりました。
ミニ平型ヒューズは、ホームセンターでも買えるけど、Amazonを見てみると値段はピンキリです。
何が違うのだろうかと思いましたが、違いは品質ですね。
ヒューズの精度(断面積の均一性)や表面処理等。
車用ヒューズの世界トップシェアは、太平洋精工という会社でした。

トップシェアということは、それだけ品質が優れていて安定しているということです。

ということで、太平洋精工のヒューズで揃えてみました。

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ミニ平型の30Aは2個しか要らないけど、10個セットしかみつからなかったので、やむなし。

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なんか10個単位でしかみつからなかったんですよね。Amazonだと。

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15Aは15個必要なので、10個セットを2セット注文しました。

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そして、スバル純正メインヒューズという変わったヒューズですが、各種1個800円ほどして、まあまあ高いです。

上の写真の、丸で囲ってある3種類のヒューズです。

どんなヒューズなのか調べてみると、スローブローヒューズという種類であることが分かりました。
これは、溶断時間を長くすることで、瞬間的な過電流では溶断しないようになっているヒューズで、太平洋精工が開発したとのこと。

規格品であることが分かったので、必ずしも割高なスバル純正品を買う必要はなさそうなので、太平洋精工の汎用品を注文しました。

3個でこの価格は純正品と比較すると、かなり安いですよね!

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50AはASタイプとよばれるものです。3個だけほしかったんですが、5個セットしか見つかりませんでした。

80AのものはKタイプとよばれるものですが、1個だけ欲しいのに太平洋精工だとやはり5個セットしかみつからず、さすがに割高すぎるのでやむなく純正品を注文しました。

こちらがAmazonで注文したヒューズ1式です。
ヒューズがいくつか余りますが、約5000円でした。

スバル純正品で揃える場合より半額くらいになったでしょうか。

あとは簡単に交換の様子などを紹介します。

まずはエンジンルームにある、交換前のヒューズたち。黒い四角い部品はリレーたちです。
これはプラグ失火には関係なさそうなので今回は無視します。

ヒューズが刺さる端子も劣化(酸化)しているので何年前に買ったか分からない接点復活剤(コンタクトスプレー)を塗布しておきます。
これも結構重要です。

今ですと、下記リンクの商品が評判がいいみたいですね。

私は接点復活剤を直接吹きかけずに綿棒などに付けて、軽く塗ります。

こういった油脂類はベッタリと付ける必要はなく、必要なところにだけうっすらと付いていれば十分です。必要な油膜は0.01mmもあれば十分です。

油が付き過ぎても性能が上がるわけでもなく、ベタベタして汚れを呼び寄せるだけで何も良いことはありません。

ミニ平型ヒューズにもうっすらと接点復活剤を付けてから、差し込みます。

ヒューズ交換後。色鮮やかになりましたw
スローブローヒューズは純正と形状が少し違いますが、問題なく差し込むことが出来ます。
80Aのヒューズは、M8用のディープソケットがないと、ナットに工具が届かず交換できませんので、注意が必要です。

こちらは運転席のボンネットレバー横にあるヒューズBOXです。

白いヒューズ抜きツマミ(洗濯ばさみみたいなやつ)は挟みにくいので、ラジペンとかで引っこ抜くのが楽で速いと思います。
特に、写真の右上のヒューズ!何故か簡単に抜けないようにガードされています。なんで??

さて、純正と最も形状の異なる50Aのスローブローヒューズを比較してみたいと思います。

左がスバル純正、右が太平洋精工の汎用品です。

裏はこのようになっています。
溝形状が少し違いますが、汎用品はちゃんと問題なく刺さります。

次に平型ヒューズを比較してみます。

青丸が太平洋精工の新品ヒューズです。交換した古いヒューズは端子部分が黒ずんでいるのが分かると思います。

最も劣化している20Aのヒューズを拡大して見てみると、赤丸部分も黒ずんでいることが分かります。なかなかの劣化具合ですね。交換して良かったです。

以上が、交換内容となります。

冒頭でも書きましたが、ヒューズ交換でプラグ被りが改善しました!
アクセルを踏み込んだ時の反応が良くなり、明らかに調子がいいです。

つまり、ヒューズ劣化により電圧降下を起こして、プラグの点火性能が低下していたということです。

エンジン不調の真犯人は、劣化したヒューズでした!

ここで注意してほしいことは、厳密にはヒューズ交換しても性能が良くなるというわけではありません。
劣化して性能低下した状態が回復するということです。

長く乗っている車は色んなところが劣化してきます。何がどのように劣化したのか理解して、適時メンテナンスしていくことが大事だと思います。

以上、皆様の参考になれば幸いです。

それではまた!

ABOUT ME
haru
身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。

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