野菜を種から簡単に育てる方法
家の裏に畑を借りて4年目ですが、今年も多分20m3くらいのスペースで野菜を作っていきます。
野菜を全部苗で買っていたら、1万円近くの出費になってしまうので、2/3は種から育てることにします。
種から育てれば、費用は1/10です!
種から育てる場合、一つ目の難関は発芽させることだと思います。
種の袋をよく見ると、発芽に適した温度というのが記載されています。
その発芽温度にならないと、基本的には発芽しません。
それ以外にも発芽するためには、水分量だったり光の量だったり色んな条件があったりします。
発芽しないのに土が乾かないように水をやり続けるのって苦痛ですよね。私は苦痛でした。
そして、心が折れて諦めるのですw
でもですよ、気温が発芽温度になったころには、すでに苗がホームセンターで売られているのですよ。
種から育てて、売っている苗までのサイズに育つのに、1か月かかったりすることもあります。
それって、種から育てた方が収穫できる期間が短い気がして、なんか微妙と思ってしまうのは私だけでしょうか。
そこで思ったわけです。
気温が発芽温度になる前に発芽させて、屋内でポットで育てればいいじゃんと。
同じこと考えている先人は絶対いるだろうと、ネットで調べてみました。
案の定、たくさんの情報が出てきました。
そしてたどり着いたアイディアを今回ご紹介します。
調べて出てきた情報をいくつか組合わせましたw
本記事の目次
① 用意するもの
② 実践
③ 結果(発芽の様子まで)
① 用意するもの
・100均で売っている、厚手のチャック付きポリ袋
A7サイズくらいがいいと思います。
・キッチンペーパー
・霧吹き
・発泡スチロールの箱(ホームセンターにも売っています)
・2Lペットボトル
② 実践
催芽(さいが)という手法で発芽させますが、専用装置は利用しません。
誰でも安価に入手できるものだけで実施します。
さいがには、以下3点のメリットがあります。
・発芽率がめっちゃ高い。
・発芽までの期間が短い。
・任意の時期に発芽させられる。
まず、霧吹きで湿らせたキッチンペーパーに種を並べていきます。
こちらはサラダ甘長の種です。
2苗あれば十分なんですが、去年の種で今年も発芽できるのか不安なので、12個使います。
(適当なだけですが)
お気づきの方もいると思いますが、種を並べる前にキッチンペーパーを湿らせておくのを忘れていましたw
種を並べてから霧吹きで湿らせてもいいんですが、吹きかけると種が飛んでしまうことがあります。
湿り気は、しっとり濡れていればOKです。キッチンペーパーを持ち上げたときに、滴り落ちるくらいは完全にやり過ぎです。
霧吹きの水に、ネメデールを数滴(100倍希釈程度)混ぜておくと、より発芽しやすくなります。
次に、種を置いたキッチンペーパーをチャック付きポリ袋に入る大きさに折り畳みます。
湿り気が足りない(ちょっと乾いているところがある)かなと思ったら、さらに霧吹きで湿らせておきます。
そしてポリ袋に入れて、種の名前をメモしておきます。
私はマスキングテープにメモしてポリ袋に貼り付けています。
(ポリ袋は次の種に再利用します)
同じ要領で、早めに発芽させてポットで育苗しておきたい野菜種をまとめて準備しておきます。
そうしたら、発泡スチロールの中に40℃くらい(お風呂の湯くらいの温度)のぬるま湯を入れたペットボトルを入れ、発泡スチロールに蓋をして完成です。
私はふるさと納税で牡蠣を頼んだときの発泡スチロールを使用しましたw
ペットボトルの簡単温度調整方法は、まずペットボトルに水を満タンまで水を入れ、そこから1/4くらいをポットに注ぎ沸騰させ、またペットボトルに戻します。
そうすると、ペットボトルが40℃くらいになるかと思いますが、環境によって違うと思いますので、最適温度になるように沸騰させる湯量を調整してみてください。
熱湯をペットボトルに戻す際には、くれぐれも火傷などにご注意下さい。
ペットボトルに熱湯が触れると、熱で変形してしまうので、ジョウゴなどを使うと楽チンです。
1日に2~3回、ペットボトルの水を上記方法で温め直します。
私の経験ですと、厳密に温度を管理する必要はなくて、発泡スチロールの中が20~40℃くらいであれば発芽が早いようです。
③ 結果(発芽の様子まで)
では、2日後の種たちの様子を見てみましょう。
とうもろこしは2日目で全部発芽してました。
こちらはポットに移します。
とうもろこしの種は、赤色に着色されています。殺菌のためですかね?
こちらは枝豆です。5/6が発芽してました。
5個はポットに移します。残り1個は再びキッチンペーパーに包んで温めます。
それにしても青色の着色がなんか不気味ですねw
きゅうりは全部発芽していました。
ちなみに、4本とも植えると収穫量がとんでもないことになるので、2本選別して植えます。
(多分どれも大差ないけど)
唐辛子系はもう少しかかりそうですね。
これも最終的に1本だけ育てます。1本で100個以上収穫できるので。
モロヘイヤは種の側面がほんのり白くなってきたので、早ければ明日(3日目)くらいに発芽しそうです。
こいつは畑に直接種を撒くと、なかなか発芽しなくて非常に苦労します。去年は6月下旬になってようやく発芽しました。
去年のときは、来年は苗を買おうと決意していましたが、まずは催芽で試してみます。
発芽した種たちは、まずはミニポットに入れて育てます。
ポリ袋に貼っていたマスキングテープを剥がして、ミニポットに移植しておきます。
苗が小さいうちは、小さいポットに植えるのがいいようです。
いきなり大きなポットに入れると、ポットの土がなかなか乾かないため、土の中が酸素不足になって苗の育ちが悪くなってしまうそうです。
基本は「乾いたら水をたっぷりあげる」です。
土が乾いてくると、土の中に空気が入ります。
根も、土が乾いてくると水を求めてどんどん発達していきます。
ただし、発芽したての苗は半日土が乾いただけで弱ってしまうので、管理に注意しましょう。半日以上 土が乾いてしまうリスクがあるなら、土が乾かないようにするほうがいいかもしれません。
私はリンクの「そのまま植えられる連結エコポット」というのを使用してます。
ホームセンターで800円くらいで売っています。
これだと、土の中が酸素不足になりにくく、側面から根が付き出したら少し大きいポットなどにそのまま植えることが出来るため、楽チンです。優れたアイディア商品だと思います。
これを使用して、毎朝たっぷり水をあげることにしています。
日中はウッドデッキに出して、日没後は冷えるので家の中に入れます。
どの苗も、明るければ直射日光に当てる必要はないようです。
そのほうが元気でしたが、そんなものなのでしょうか?
結果的に半日影のほうが、土が乾きにくくて管理しやすくなります。
もう一つ、苗が元気に育つためのコツは、発芽したての時の土には、市販の培養土を使用することです。
培養土は保水、排水性に優れ、基本的に肥料分を含みません。最初から肥料たっぷりだと、苗は根をあまり発達させないようです。
まあ、根が発達してなくても十分な栄養が接種出来ちゃうなら、発達させる必要はないですもんねw
そうすると、結果的に貧弱な根の苗に育ってしまい、野菜の収穫量が期待できなくなってしまうそうですよ。
以上、参考になれば幸いです。
それではまた!