葉の色が抜けたブルーベリーの木を治療する
ウッドデッキにオニールという品種のブルーベリーを育てていますが、あまり元気がないようで、実があまり育ちません。
100円玉サイズ超える大振りサイズがたわわに実ることを期待していたんですが、実際は1センチサイズの実が10~15粒程度でしょうか。
去年までは、有機肥料をあげて、カナブンの幼虫対策でオルトランを毎月散布していました。
でも実が思うように実らないから、今年から育て方を変えて無肥料、無農薬栽培にしてみます。
プランター栽培の苺も、同じように今年から無肥料、無農薬に変えました。
そうしたら、苗が元気になって実も沢山付きました。
おかげさまで美味しい苺をたくさん収穫出来て、子供が喜んでいました。
無肥料、無農薬の方が元気ということは、今まで不要なものを与えていてかえって調子を崩していたということですね。
肥料を与えるのが悪いということではなくて、適切な肥料を与えるのには相応の知識が必要で、間違った与え方をすると逆効果なんだと思います。
植物の生命力は思いのほか強く、健康な土なら土の中の微生物が適切な養分を作り出してくれるので、土壌の微生物の働きを阻害しないことが肝要なんだと思います。
さて、話を戻しまして、無肥料、無農薬に切り替えたブルーベリーの木の元気がありません。
葉の色が抜けてしまっています。
こんな感じ。
葉脈が浮き出ている感じです。
病気なのかと思い調べてみると、この症状はクロロシスという現象で、生理障害の一種のようです。
土中のマグネシウム不足や土壌がアルカリ性に傾くことでマグネシウムの吸収ができにくくなることが原因で起こるんだとか。
全体はこんな感じです。
木は、確か6年生くらいですが、割と新しい葉に症状が出ています。
土壌のpHを確認してみると、おおよそ6.4くらいでした。
7.0が中性なので、弱酸性ですね。
ブルーベリーの好む土壌のpHは5前後とのことなので、クロロシスの主要因は土壌のpHがアルカリ性に傾いているからということが分かりました。
使用したpH計はこちらです。
植物を育てる上で、土壌のpHを知るということは重要です。
植物の様子がおかしいなと思ったら、まずはpHを確認してみるといいと思います。
家庭菜園をやっている方は、このpH計を持っている人も多いのではないでしょうか。
それくらい手軽で使いやすい商品です。電池も不要ですし。
さて、原因も分かったので対策していきます。
用意したのこちら。
まずは酸性にするためのpH未調整ピートモス。
これが一番、量と価格のバランスが良かったです。
そして土に穴を打ち込むためのタガネと金槌。
私が愛用しているタガネは、石を削るためのチスタガネです。
土に穴を開けるために使っている人なんて、なかなかいないでしょうねw
でも芝生に植わっている樹木への追肥にはとても活躍するんですよ。
昔は、テント用のペグとか何かの鉄の棒で穴を開けて、その穴に腐葉土とか牛糞を詰めてました。
これがまあ大変で、チスタガネに変えたらとても楽になりましたw
これを数年繰り返していたら、段々土が柔らかくなってきました。本当です。
話を戻しまして、まずピートモスを適量バケツに開けます。
このバケツは、海岸で転がっていたのを何となく拾ってきたものです。
ブリキのバケツ、ガシガシ使えてなかなかいいですねw
園芸用にブリキバケツいいですよ!
こんなのとか、オシャレでいいなーと思います。
でもバケツは百均でも売ってるんですけどねw
無調整ピートモスのpHは乾いた状態で5.0くらいでした。
湿らすともう少し酸性に傾くかもしれません。
植木の土をチスタガネを打ち込んで穴を開けます。
普通にスコップで掘って穴開けたほうが早いと思う方もいるでしょうが、根が沢山張っているので、スコップでは掘れないのです。
本当は、土の入れ替えをしてあげる方がいいのでしょうが、時期ではないので来年の春先に実施したいと思います。
穴を開けるとこんな感じです。
乾いたピートモスを穴に詰めていきます。
使っているのは土入れという道具です。
よく、大中小の3点セットが売られていますが、私は中サイズしか使ったことがないですw
穴を十数カ所開けて、ピートモスを詰め込んだら完成です。
表面にも敷き詰めて、こんな感じになりました。
でも半分ほどピートモスが余ってしまいましたので、様子見て追加します。
さて、ピートモスを追加して1か月後の様子を紹介します。(6月下旬)
葉の様子はこんな感じです。
クロロシスの症状は徐々に改善してきておりますので、このまま様子見です。
pHは5.6くらいでしょうか。(土の表面にはバークを敷き詰めてます)
もう少し酸性にしたいところですね。梅雨が明けたらピートモスを追加することにします。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!