ハードウッドのウッドデッキの製作DIY
2018年10月の過去記事です。
リビングの前の大きなウッドデッキは、新築時に大工さんが作ってくれましたが
家の南側の、リビングじゃない部屋の前はウッドデッキがありませんでした。
今は多目的部屋としていますが、誰かの個室として使用するようになったら、ウッドデッキを作ればいいかなと新築時には作らなかったのです。
予算オーバーになってしまいましてw
写真の赤丸部分がDIYでウッドデッキを製作する箇所です。
この部屋は、現在は多目的の部屋として洗濯物を干したり、子供が遊んだりしています。
ちなみに我が家では、外には洗濯物は干さず、部屋干ししています。
壁の調湿性が高いので、部屋干しでも半日で十分乾きます。
今回上の写真の赤丸部分にウッドデッキを製作した動機は、赤丸の左側に雨水タンクを設置したいからw
なぜ雨水タンクのためにウッドデッキが必要なのか?
雨水タンクは地面から40㎝以上ある台の上に設置させたいんです。
容量200リットルの雨水タンクを設置する場合、少なくとも200㎏の重さに耐えられる台が必要です。
雨水タンクの蛇口から出てくる水は、貯まった水の自重が水圧となり流れてきます。
つまり、蛇口より低いところにバケツなり、ホースがないと水が最後まで出てこないということになります。
最初、ブロックを積んでその上に置くか、錆びないステンレスの台を作成することを考えました。
ステンレスの台を作る場合、最低でも6万円ほどしそうです。
前置きが長くなりましたが、
だったらウッドデッキ作って、その上に載せちゃうのが一番合理的じゃんとなったわけです。
本記事の目次
① ウッドデッキ作り方調査
② 材料選定
③ 必要工具の調査
④ 見積もり、発注
⑤ 製作
① ウッドデッキの作り方調査
ウッドデッキを作ったことがないので、作り方をYouTubeなどで調べました。
作り方は何種類かあるようですが、手順は決まっているようです。当たり前ですねw
私の場合、リビング側のウッドデッキと見た目を揃えるために、同じ作り方をしたかったので、リビング側のウッドデッキがどのように作られているのかを調べました。
簡単に説明すると、
・ コンクリの上に90角の束柱を等間隔に置く
・束柱の上に根太を張る
・ウッドデッキの板を根太に張る
以上w
手順書くだけなら簡単そうですよね。
でも、大工さんは難易度の高い作り方をしていました。
何が難易度高いかといいますと、
まず、束柱の「上」に根太を張っていること。
通常は束柱の「側面」に根太を張ります。そうしないと、コンクリの床が何ミリか歪んでいるので根太の高さをキッチリ揃えるのが難しいんです。
DIYでウッドデッキ作りたい!と思っている方は、YouTubeなどで検索してみて下さい。
ほぼ、根太を束柱の側面に張っていると思います。
大工さん、どうやって揃えたんだろう??
もう一つは、ウッドデッキのネジが見えないこと。裏から固定してあります。
この二つは、実際に作る前は難易度が高いことに気が付きませんでした。そんなものなんだという認識程度で…。
その認識の甘さのせいで、後に大変な思いをすることになるわけです(;´∀`)
② 材料選定
何のためにウッドデッキを建てるかというと、雨水タンクを載せたいからです。
なので、長期間重量物に耐えられることと、腐りにくいことが必要な条件になります。
いわゆる、ハードウッドと呼ばれるもを使います。硬くて重たい木です。
有名なのは、
・イペ
・ウリン
・セランガンバツ
あたりでしょうか。
ちなみに、リビング側のウッドデッキはセランガンバツです。この木は、ササクレが出来るんですよね。何度かササクレの棘が指に刺さって大変でした(-_-メ)
なのでDIYするウッドデッキに、セランガンバツは却下です。
検討した結果、材料はウリンにしました。
ハードウッドの特徴を参考にさせてもらったのは、ベストウッドというサイトです。このサイト、なかなかいいですよ。メリットとデメリットをちゃんと記載していますし、加工の注意点なども記載してあります。大いに参考になりました!
注文もこのサイトで行いました。
③ 必要工具の調査
もう一度いいますが、ウッドデッキを作ったことがありません。
といいますか、木をカットしてDIYしたこともありませんでした。階段下シェルフ製作したときもカットは業者にお願いしていました。
なので、木をカットする道具がありません。
ウリンという硬い木に対してノコギリで立ち向かうのは自殺行為ということは容易に想像できます。
そうなると丸ノコが必要になりますが、ウッドデッキ作った後に使用予定がなかったので、ホームセンターでレンタルすることにしました。
2泊3日で300円!お安い!!
この期間でウッドデッキを完成させる計画でしたが、
今思えば、舐めてるなとしか思えなですw
あと必要な工具は、ウッドデッキ張る長さ以上の長さのメジャー、水平器、直角定規、クランプ、ドリルでしょうか。
クランプは、クイックバークランプの100㎜と300㎜のやつを2個ずつ買いました。
ウッドデッキ作るのには必需品だと思います。
④ 見積もり、発注
まず、図面を作ります。
分かりにくいですが、横から見た図と裏から見た図です。
図面が出来ると、どんな材料がどれだけ必要になるのか計算できます。
寸法とか、だいたいこれくらいといった適当な図面だと、必ず修正が入ります。結果、材料が足りないといったことが発生します。
ホームセンターですぐ買い足せるならそれでもいいですが、ハードウッドはすぐ買えるわけではないので、なるべく過不足ないように材料をそろえる必要があります。
なので、図面はしっかりと描いた方がいいと思います。3D CADソフトがあると、とても便利です。
上の図面は単純なので、CADに不慣れな私でも1時間ほどで作れました。
図面を元に、ベストウッドに見積もりをお願いし、内容確認して発注しました。
当時の見積もり内容を載せておきます。
長さ3.6mの板を発注しています。つまり、3.42mの長さのウッドデッキを継ぎ目なしの1枚板で作る作戦です。
表に張る板は12枚ですが、一定確率で歪みが出るそうなので、念のため15枚発注しました。
それにしても、総重量290㎏って、重すぎですねw
水に沈む木だそうです。漢字で書くと鉄木と書くそうですよ。
そして、発注メールの一番上に書かれている、ハッスル・撥水君。
これはウッドデッキ保護材(浸透性塗料)なのですが、ウッドデッキと一緒に購入すると、特価になるそうで勧められて注文しました。
いいですよ、これ。何度かリピートしてます。詳細は別記事で紹介したいと思います。
⑤ 製作
90角の束柱だけは予めカットしてもらいました。丸ノコで1発カット出来ないんですよ。
それを等間隔に置いて、その上に根太を張ります。
そして束柱の上の位置だけ横板を載せて、上からビス止めします。根太を横板と束柱でサンドイッチです。
根太をサンドイッチはこんな感じ。
印はマスキングテープで付けてます。鉛筆だと見えなくてw
ここだけ、ネジを上から締めてますが、残りは裏から固定します。
なので、車用の赤い寝板登場ですw
ちなみに、ハードウッドに使うねじは、ウッドデッキビスを使う必要があります。
コーススレッドだと、強度が足りなくて締め付けてる途中で折れちゃいます。
いきなり完成の図
いやあ、苦労しました。
ハードウッドで製作する際の注意点を記載しておきます。
・丸ノコの刃は新品を用意すること。出来れば、マキタの鮫肌などのよく切れるタイプのやつ。私は丸鋸レンタルしたときについていた安い刃が、途中で切れなくなりました。切れない刃を使用するのは、かなりのストレスです。
・使用するビスはウッドデッキ専用ビスを使用し、必ず下穴を開けること。
ウッドデッキ専用ビスは高いので、コーススレッドを使用しようとしましたが、木の硬さに負けて、ちゃんと締め付けられませんでした。
・長い板を使用する場合、一定数曲がった板が混じることを覚悟して1割から2割ほど多めに板を準備しておくこと。
私の場合、15枚中2枚は歪が大きかったので、使えませんでした。多少の歪みはクイックバークランプで強制的にまっすぐにして、ねじ止めしちゃいます。
歪みが大きい板は、もったいないので棚にしました。(でも2022年現在、棚はほとんど活用できていませんw)
・束柱の上に根太を張って作る手法はやっぱりお勧めしません。
コンクリが全くの平面ではないために、柱が浮いちゃう箇所がでてきました。そこはゴムシートを敷いて浮かないように調整しました。
4年経ったいまでも、全く問題はありません。
かかった日数は合計4日。計画では2日の予定だったんですけどねw
仕事が忙しくない時期だったので、無理やり有休取りましたw
振り返ると、長い一枚板で張るのは、良かったと思います。何より見た目がいい!
あと、段取り大事です。掛かった工数の半分は段取りでした。加工する前に、保護剤塗って、寸法測って、加工するところに印付けて。
DIYしていると、上手くいかないことがたくさん出てきます。
プロじゃないので、経験値も道具も十分ではないから、当然です。
段取りをしっかりやっておかないと、どうして躓いたのか、どうやってリカバリーするのか、整理するのが大変です。
何はともあれ、業者にお願いする半額以下の値段で立派なのが設置できたので、満足です。
参考になれば幸いです。
次回はウッドデッキに雨水タンクを設置した話を紹介します。
それではまた!