簡単ペール缶集塵機の製作DIY Ver.2
過去、ペール缶集塵機を作りましたが、サイクロン分離機が小さいためにトリマーの削りカスを吸引するには吸引力が弱いのが悩みでした。
詳細は、「簡単ペール缶集塵機の製作DIY」を参照ください。
そこで、高い吸引力のある掃除機にも対応できる大きいサイクロン分離機を使ってペール缶集塵機を再製作したので紹介します。
こちらがVer.2の完成品です。
背が高いですねw
掃除機のスイッチは押しやすいですが、収納は場所を選びます。
こちらが初代です。
サイクロンがペール缶の中にあるので、コンパクトです。
Ver.2の方が若干部品点数も少なくて、かつ吸引力も高く、製作は簡単です。
アタッチメントにはしばらく悩みましたが、解決したので紹介していきます!
本記事の目次
① 必要な部品
② 必要工具と加工方法
③ 各部品の接続方法
ほとんどは初代製作時と内容は同じなので、ある程度端折って説明していきます。
① 必要な部品
・ペール缶
バンドタイプの蓋付きのものを用意します。
・サイクロン分離機
これが初代との違いです。
口径がΦ50mmとかなり大きいですので、Φ40とΦ32に口径を絞るアダプター付きタイプを選びます。
・ホース
これは前回と同じ、定番の三栄の洗濯機用ホースです。
・ホースアタッチメント
初代に比べて部品点数が少なりました。
まずはこちら。
掃除機と繋ぐ、接手パイプです。
初代は加工が必要でしたが、今回は無加工です。楽チン!
次が洗濯機ホースとホースとマキタのトリマーに接続するためのM2を接続するのに使用するアダプターです。
マキタのトリマーと接続するためのアダプターはこちら。
マキタの丸ノコ接続には、フレキシブルホースを使用します。
初代のときは、マキタのホースジョイントを紹介しましたが、口が細すぎて吸引力が低下するのでイマイチでした。なぜマキタはそんなの用意したんだろう?
② 必要工具と加工方法
以下3点準備してください。
蓋をホームセンターで購入したなら、ホームセンターの工作室でも加工できると思います。
・ペール缶の蓋に穴を開けるのにドリルとΦ5㎜のキリ
・ニッパー
・バリ取り用のヤスリ(#100程度の紙やすりでも可)
まず、サイクロン集塵が入る穴径(78㎜)をコンパスで印を付け、分かりやすいように幅6㎜のマスキングテープで丸く貼ります。
その内側をドリルで隙間なく穴を開けていきます。私はΦ3㎜のキリで開けましたが、Φ5㎜でもOKです。下に、捨て板を必ず敷きましょう。そうすると、蓋がベコベコしないので穴が開けやすくなります。
穴を開け終わったら、ニッパーで切り抜きます。
ギザギザはヤスリで削ると、きれいになると思います。
リューターを持っている人は楽ですね。
ここまでは、初代と手順は同じです。文章もコピペしましたw
サイクロン分離機のボルト穴はΦ95の円周上に4カ所ですので、A4の紙にコンパスで直径95mmの円を描いて、下の写真のように穴あけ位置にポンチで印を付けます。
内側の円はΦ78mmの円です。これは紙の裏に描いた方が分かりやすいですね。
穴あけ位置がマーキング出来たら、Φ5~6mmの穴を開けます。取付ボルトはM5です。
③ 各部品の接続方法
さてさて、いよいよサイクロン分離機を取付けていきます。
サイクロン分離機の内容物は上の写真の通り。
赤丸のグレーの部品だけは、サイクロン分離機の内容物ではありません!上で説明したコーワの接手です。
お試しで接続したら取れなくなっちゃいました。
説明書とホースバンドは使いませんでした。もっと言うと、ボルトも質が悪かったので手持ちのボルトを使いました。
説明書は何が言いたいのか意味不明で、何の役にも立たなかったんですw
これを買った人は、独自の解釈で作るしかないってことですね。
サイクロン分離機の口のサイズは外径で約56mm、内径で50mmです。
デカすぎ!
なので、付属の白いアタッチメントを付けます。
掃除機を接続する側はΦ40に変換するアタッチメントです。
コーワの接手が接続されていますが、これは無理やり押し込むと写真のようにハマるんです。力技です。
接手は、写真のように溝が付いています。(写真は初代のときのやつを流用)
この溝が白いアタッチメントの内側の凸になっているところとジャストフィットします。
お試しで押し込んだら、写真を撮る前に抜けなくなってしまいましたw
押し込んでも入らない方は、凸の部分をヤスリなどで少し削るといいかもしれません。
洗濯機用の吸引ホースを繋ぐ側はΦ32に変換するアタッチメントを繋ぎます。
白いアタッチメントを接続するには、黒いインナーアタッチメントを内側に差し込む必要がありますが、ピッタリすぎて普通に差し込もうとしても入りません!
ではどうするかというと、インナーアタッチメントを冷凍庫で冷やします。
そうすると、若干収縮します。
そして、白いアタッチメントをお湯に付けて温めます。
そうすると、若干膨張します。
そうすることで、写真のように無事インナーアタッチメントを差し込めるようになります。
コーワの接手付きもこんな感じ。
コーワの接手付きの中を覗くと、パイプが二重になっています。この二重のパイプの隙間にゴミが溜まりそうなので、グルーガンで塞いでみます。(塞がなくても性能に支障はなさそうです)
こんな感じになりました。
そして白いアタッチメントをサイクロン分離機に差し込みます。
手順は先ほどと同じです。
サイクロン分離機の接続口をお湯で温めます。
コップにお湯を入れて、そこに接続口を突っ込めばOKです。
三栄の洗濯ホースは、写真のようにそのままズボッと差し込めます。ジャストフィットです。すばらしい(・∀・)
マキタのトリマーへの接続方法は、初代と同じなので省略します。
マキタの丸ノコへの接続方法は、次のように変更しました。
ボッシュのフレキシブルホースで繋ぎます。
なぜ初代から変更したのか、説明します。
こちらが初代のときに説明した接続方法。スッキリしてますね。
でも二つ気になる点がありました。
一つ目は、蛇腹のホースが作業台に引っかかることがあること。
カットしているときに、ホースが引っかかるとカットラインが乱れます。
結構困るんですよね。
ボッシュの黒いフレキシブルホースは蛇腹が細かいので、今のところ引っかかることはありません。
二つ目は上でも説明した通り、接続口の径がかなり細くなるので吸引力が制限されてしまうことです。
右側がマキタのホースジョイントです。
丸ノコのパイプ接続口の内側に差し込むタイプなので、細いのが分かると思います。
ボッシュのフレキシブルホースだと、マキタの丸ノコのパイプ接続口の外側にジャストフィットします。
各パーツへの接続方法は、いかにジャストフィットするものを見つけるかが重要ですよね。
半分は、運ですw
最後に、サイクロン分離機の実力チェックです。
駐車場のウッドフェンス加工で出てきた木くずでテストしてみます。
掃除機の仕事効率は300Wなので、ちょっと吸引力は弱めのタイプです。
サイクロン分離機は、吸引力が強い方が綺麗に分離できるらしいです。
木くずを吸う前は、掃除機の中は空っぽにしておきました。
では、テスト開始です。
ズボボ~と勢いよく木くずが吸われていきますが、掃除機は空っぽのままです。
全部吸い終わりました。
掃除機のゴミを溜めるところの底に、白い筋が付きました。
僅かに分離できなかった細かいゴミが掃除機に入ってきたようです。
まあこれくらいであれば、十分な性能と判断します。
初代のように吸引力を犠牲にすることなく集塵できるようになったので、これはかなりおススメです。
吸引力の弱いマキタの掃除機だけではなく、吸引力の強い家庭用掃除機にも対応できるようになりました!
やっぱり吸引力は大事ですね。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!