簡単ペール缶集塵機の製作DIY
2022年5月の過去DIYです。
DIYで、丸ノコとかトリマーを使うと、削りカスが盛大に飛び散ります。
掃除が面倒くさいので、マキタのハンディ掃除機に別売ホースを工具に繋げて集塵していました。
でも細かい木くずで掃除機がすぐ詰まって、吸引力がみるみる落ちていくので、途中で掃除機のフィルター掃除をする必要がありました。
そこで掃除機が詰まることがなくなるサイクロン集塵機を、なるべく加工の手間が少ない方法で製作してみたので紹介します。
ペール缶にゴミだけ分離出来て、掃除機は汚れないので吸引力は低下しません!
ペール缶のゴミ捨ても超簡単なので、とても楽チンです(^O^)
私の場合、製作費は約4,000円でした。(ペール缶は流用)
完成品を購入すると、同じ構成で14,000円ほどするようなので、DIYだと安く作ることができます!
では、写真を多用して説明していきます!長いですよ~w
本記事の目次
① 必要な部品
② 必要工具と加工方法
③ 各部品の接続方法
④ 便利な流用技
⑤ 注意点
① 必要な部品
下の写真にあるのがサイクロン集塵機です。
マキタの掃除機と丸ノコは含まれませんw
![ペール缶サイクロン集塵機](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1105-2.jpg)
必要なものは
・ペール缶
・ペール缶の蓋
・サイクロン分離器(タービンみたいな形のやつ)
・ホース
・ホースアタッチメント(5種類)
となります。
では、順番に説明していきます。
・ペール缶
主に20Lタイプと24Lタイプがありますが、大抵の方は20Lで十分だと思います。
私は手持ちのペール缶を使いましたが、ガソリンスタンドで貰えたりもします。
大型のホームセンターでも売っています。
Amazonなどで、下のリンクのようにバンドで止める蓋付きペール缶も売っていたりします。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
・ペール缶蓋
バンドで止めるタイプを準備してください。
これもホームセンターで600円程度で売っています。
下のリンクのようなやつです。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
・サイクロン分離器
これはAmazonで購入しましたが、手に取ってみたら思っていたより小さくてビックリしましたw
![サイクロン分離機](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0280.jpg)
思わず、もっと大きくてもいいんだよ?と呟いてしまいましたw
使ってみて分かったんですが、マキタ掃除機(吸引力30~70W程度)を使用する場合は、これくらいのサイズのサイクロン分離器がちょうどいいようです。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
もっと吸引力の強い掃除機を使用する場合は、もう少し大きいサイクロン分離器を使いましょう。これだと口が細いので、吸引力を活かせません。
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2023.7.17追記
吸引力が高い掃除機にも対応した「サイクロン集塵機 Ver.2」も作りましたので、合わせてそちらも参照下さい。
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・ホース
これはSANEIの洗濯機用排水ホースを流用するのが一番安価です。
負圧でホースが潰れないようにスパイラルの補強も入っていて、透明で分かりやすいし、何より軽量です。色は、正直微妙ですがw
長さは1m、2m、3mの3種類がありますが、私は2mを選択しました。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
ついでに、ホースバンドも買っておくと、ホースが不意に抜けにくくなります。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
・ホースアタッチメント(5種類)
これが皆さん分からなくて、大いに悩むと思います。
私も悩みました。そして、色々と買い漁って試しました。
結論ですが、以下5種類のアタッチメントを組み合わせます。(マキタ工具の場合)
![ホースアタッチメントたち](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1084.jpg)
まず一つ目、写真左のつぎてパイプ。
サイクロン集塵と掃除機を接続するために使います。
こちらは2個購入するといいと思います。(送料別の最安値は100円くらい)
短くカットして使用しますが、失敗したときのために予備を準備しておくといいです。
私は、失敗しましたw
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
次に、写真左から2番目のマキタ ホースジョイント。
これはマキタの丸ノコに接続するために使います。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
写真真ん中が、京セラの集塵機アダプターM2です。
マキタのトリマーとかに接続するために使います。丸ノコ接続にも、こいつが必要になります。(後で写真付きで説明)
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
写真右から2番目が、京セラの集塵機アダプターHです。
サイクロン集塵と、ホースを接続するために使用します。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
そして最後、写真右が、京セラの集塵機アダプターH1です。
ホースとM2を接続するのに使用します。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
② 必要工具と加工方法
以下3点(もしくは4点)準備ください。
蓋をホームセンターで購入したなら、ホームセンターの工作室でも加工できると思います。
・ペール缶の蓋に穴を開けるのにドリルとΦ5㎜のキリ
・ニッパー
・バリ取り用のヤスリ(#100程度の紙やすりでも可)
・ノコギリもしくはグラインダー(パイプカット用)
・リューター(加工の猛者を目指す人のみ)
では、加工方法です。
![ペール缶の蓋 穴開け加工](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0281.jpg)
まず、サイクロン集塵が入る穴径(78㎜)をコンパスで印を付け、分かりやすいように幅6㎜のマスキングテープで丸く貼ります。
その内側をドリルで隙間なく穴を開けていきます。私はΦ3㎜のキリで開けましたが、Φ5㎜でもOKです。下に、捨て板を必ず敷きましょう。そうすると、蓋がベコベコしないので穴が開けやすくなります。
穴を開け終わったら、ニッパーで切り抜きます。
ギザギザはヤスリで削ると、きれいになると思います。
リューターを持っている人は楽ですね。
![ペール缶の蓋にサイクロン分離機を装着](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0283_.jpg)
サイクロンを入れられる穴が開け終わったら、サイクロンをはめて、そのまま3点のネジ止め用穴をあけます。
M5のネジがちょうどいいので、Φ5㎜のキリで穴開けします。
![ペール缶の蓋にサイクロン分離機を固定するための穴開け](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0285-1.jpg)
ペール缶の蓋加工が完成すると、こんな感じです。
サイクロン集塵と蓋は、空気が漏れないようにコーキングしますが、それは全部完成してから実施します。
コーキングは、木工用ボンドで代用してもOKです。隙間なく密着できればいいので。
次に、サイクロン集塵と掃除機を接続するソケットを加工していきます。
パターン①
「コーワ つぎてパイプ」を下の写真のマスキングテープの上の位置でカットして、サイクロン集塵に差し込みます。
![ペール缶の蓋にサイクロン分離機を装着](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0283_-1.jpg)
実際には、写真のマスキングテープ(上から3段目の段差のところ)から、2~3㎜上のところでカットすると、サイクロン集塵にジャストフィットすると思います。
![ペール缶の蓋にサイクロン分離機を装着](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1085-1.jpg)
サイクロン集塵に差し込んだ時に緩い場合は、つぎてパイプをもう少し短くカットするか、上の写真のようにビニールテープを巻いて、きつくなるように調整してください。
ビニールテープの幅を、5㎜程度に細くカットして巻くのがコツです。
丁度きつくなる巻き数を地道に探してください。0.8巻き、1.0巻き、1.2巻きといった具合です。
パターン②
今度は、より深く、よりカッコよく「コーワ つぎてパイプ」を差し込む方法ですw
リューターを持っている方は、こちらの方法をチャレンジできます。
![接手加工の型取り](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0286.jpg)
まず、マスキングテープの芯を用意します。私は幅24㎜の芯を使いました。
マスキングテープの芯が、サイクロン集塵器の口にちょうどすっぽり入るサイズなんです。
芯にマスキングテープを1周巻き、干渉するところに目分量でマジックで線を描きます。
ちなみに、斜めの線は直線なので、芯からテープを一旦剥がして定規で描きました。
![接手加工の型取り](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0287.jpg)
線を描いたら、芯をハサミやニッパーなどを駆使してカットします。
カットしたら、フィッティングを確認します。
![接手加工](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0288-768x1024.jpg)
芯からマスキングテープを剥がし、マスキングテープを「コーワ つぎてパイプ」に貼って、カットする位置を転写し、グラインダーやリューターで削ります。
![加工失敗](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0290.jpg)
ちなみに、私は見事失敗しましたw
使えるんだけど、パイプ自体を短くカットしすぎて、奥まで入らないという悲劇が
( ノД`)シクシク…
![マキタ掃除機装着](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_0289.jpg)
でもこのように、ちゃんと差し込んで使えます。
でも悔しいので、後日やり直しました。
![接手加工前後比較](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1089.jpg)
奥までしっかり差し込むためには、この長さが必要でした。
③ 各部品の接続方法
ここからは、加工はありません。
サイクロン集塵、ホース、工具類をきれいに接続する方法を説明していきます。
![ホース接続接手](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1094.jpg)
横の吸引口にアダプターHを差し込みます。
![ホースを継ぎ手に接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1096.jpg)
ホースの口がぴったりジャストフィットします。
![ホースを継ぎ手に接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1097.jpg)
こんな感じ。
![H1アダプターとM2アダプターとの接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1099.jpg)
次に、H1アダプターにビニールテープを2周程度巻き、M2アダプターと合体します。
なるべく きつく抜けなくなるように、ビニールテープの巻き数を調整してください。
![H1アダプターとホース接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1100.jpg)
ホースを差し込んで完成です。
緑のホースは径の広いところは要らないので、線が付いているところでカットしてあります。
![](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/c6a5fa09526a4205f4065d91fc97135d.jpg)
元はこんな感じ。
![M2アダプターとトリマー接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1102.jpg)
マキタのトリマーに接続すると、こんな感じになります。
うん、ジャストフィット♪
![M2アダプターとマキタホースジョイント接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1103.jpg)
マキタの丸ノコに接続する場合は、さらに「マキタ ホースジョイント」を接続します。
![マキタホースジョイントと丸ノコ接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1104.jpg)
こんな感じ。
こちらもジャストフィット♪
![ペール缶サイクロン集塵機完成](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1105-3.jpg)
全容はこんな感じになります。
色々と試行錯誤してきましたが、ようやくスッキリしました。
④ 便利な流用技
こからは、ちょっとした小技の紹介です。
![マキタホースジョイントとッシュ クリーナー用丸型ブラシノズル接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1107.jpg)
マキタ ホースジョイントの先に、ボッシュ クリーナー用丸型ブラシノズルがジャストフィットします。
![マキタホースジョイントとッシュ クリーナー用丸型ブラシノズル接続](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1108.jpg)
こんな感じです。
これがかなり使えるんです。値段もAmazonだと安いので、お勧めですよ!!
続いては、サイクロン集塵機を使わずに長いホースだけ流用する方法です。
![マキタホースジョイントとッシュ クリーナー用丸型ブラシノズル接続した流用例](https://harus-diy.blog/wp-content/uploads/2023/02/IMG_1109.jpg)
ボッシュの黒いフレキシブルホースをジョイントにします。
冒頭でも書きましたが、大量に木くずを吸うと、掃除機が詰まってみるみる集塵能力が落ちていくので注意してください。
⑤ 注意点
サイクロン集塵の吸入口の内径は25㎜程度とかなり狭いです。
そのため、以下2点に注意してください。
・丸ノコやトリマーといった工具に接続して集塵する場合は問題ありませんが、床に散らばった「2㎝を超える」木くずなどを吸うと詰まる可能性があります。
・吸引力の強い掃除機(仕事効率100W以上)を使用する場合は、パワーを弱にして使用する必要があります。ちょっともったいないですね。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!