無垢フローリングのメンテナンス方法
無垢フローリングってどうやってお手入れすればいいの?って思った方いませんか?
私もそうでした。
水拭きってしてもいいの?
硬く絞った雑巾ならOKって聞いたことあるけど、どうゆうこと?なんで?
フローリング用ワックスって色々あるけど、何使ってもいいの?
などなど、分からないことだらけでした。
自分なりに分かってきたので、私流の無垢フローリングのメンテナンス方法を紹介します。
そんなに難しくはありません。
無垢フローリングとは、単層の天然の木の板のフローリングのことをいいます。
無垢フローリングは、複層(ベニヤ板)のフローリングに比べて調湿性があることと、弾力があり断熱性能に優れているので温かみがあります。
その代わり、複層のフローリングに比べると高額になります。
国内で主流のフローリングは、複層のフローリングになります。所謂、表面だけ化粧されているタイプです。
私の家の無垢フローリングはちょっと変わった樹種で、アルダーという広葉樹のものを採用していますが、冬でも素足で過ごせるくらい、フローリングから冷たさを感じません。
そして、広葉樹の割には膨張収縮率が高くなく、床暖房を使っても気になるほど隙間はできません。(これ重要)
本記事の目次
① 普段のメンテナンス(掃除)
② 1~2年毎に行うメンテナンス
③ まとめ
まず前提として、我が家の無垢フローリングには最初からオスモカラーが塗布されていました。
オスモカラーとは、OSMO&EDEL社が開発した、植物油でできた浸透性の自然塗料です。
たぶん、無垢フローリングに使用される塗料としては最も有名ではないでしょうか。
木のコーティングは、浸透性塗料(木の中に浸透させて保護する塗料)と造膜性塗料(木の表面に膜を張って保護)の2種類があります。
革製品なんかは、革の質感を生かすためにほぼ浸透性塗料ですね。動物性油脂が原料のワックスが多いと思います。これは表面に膜を張らせるのではなく、油分を浸透させることでコーティングします。
一方、ペンキなんかは代表的な造膜性塗料になります。
ウレタンコーティングも造膜性塗料になります。硬くて丈夫な被膜ですが、木の調湿性能が損なわれることと、傷ついた時の補修が困難なのが難点です。
個人的には、無垢フローリングには向かない(もったいない)かなと思います。
無垢フローリングの場合、木の質感や、木の調湿機能を生かすためには浸透性塗料を選択するのが良いと思います。
逆に、複層フローリングは塗料が浸透することはないので、造膜性塗料しか選択肢はないと思います。
オスモカラーを塗布した無垢フローリングは、打痕傷などは濡れタオルを敷いて、アイロンを当てればかなり目立たないくらいに修復できたりします。
木が呼吸(調湿)する特性を利用した補修方法ですね!
蒸された水蒸気を木が一気に吸収することで、凹んだ部分が膨張して形が復元します。
そのとき、コーティング剤が天然塗料ではない浸透性塗料の場合は、加熱した部分の化学成分が変質して白濁したような跡が付くことが多いようです。
私がウッドデッキ等に使用している、ハッスル・撥水君などがその類です。耐久性はすごいんですが、一長一短なんですね~。
また、ウレタンコートなどの表面に膜を覆うタイプは、水分の吸収を阻害するため、そもそも上記のような補修方法は出来ません。
① 普段のメンテナンス(掃除)
前置きがながくなりましたが、普段のフローリングの掃除はロボット掃除機に任せています。
ルンバとブラーバジェットm6を火、木、土、日で動かしています。
ブラーバジェットは、火、木は乾拭きで土、日は水拭きです。
無垢フローリングに水拭きなんかしていいの?って聞かれたこともありますが、6年間ずっと1週間に2回ブラーバジェットで水拭きしていますが、フローリングに全く不具合は起きていません。
浸透性塗料でも、造膜性塗料でも、ちゃんとコーティングしてあり、定期的にメンテナンスされているならば、水拭きしても基本的に問題はありません。でも水浸しの放置は当然ダメですよ!シミになりますから!
我が家は冬以外は窓をよく開けるので、うっすら砂埃が溜まるようで、フローリングが気付かない間に汚れます。
ブラーバジェットを使い始めた最初は、掃除が終わった後のパッドの汚れにびっくりしましたよ。
フローリングって、綺麗に見えてもけっこう汚れてるんだと…。
ちなみに、ブラーバジェットの水タンクには洗浄剤は入れていません。ただの水です。
無垢フローリングは、ちゃんとコーティングしてあれば水は適度に弾きます。なので、水拭きすればフローリングの表面の汚れは簡単に落ちてくれます。
我が家の場合は、オスモカラーの#3032フロアクリアーというものでコーティングしてあります。
3分ツヤというやつで、光沢はあまりありません。何も塗っていない状態より、濡れ色に変化します。自然な感じで私は好きです。
そして、滑りやすくなることもなく、摩耗にも強いタイプのコーティング剤です。
② 1~2年毎に行うメンテナンス
1~2年経つと、フローリングの撥水性が低下してきます。
日があたる箇所が撥水性の低下が早いように感じます。
撥水性が低下したかどうかは、水を1滴垂らした時に水を弾くかどうかで判断します。
水を弾かずにべちゃっとなったら再コーティングの時期だなと判断します。
そうなったら、オスモカラーのフロアクリアーを再塗装します。
これが驚くなかれ、普通のワックス掛けより簡単なんですよ。
それでは、やり方を紹介していきます。
まず、アルコールをスプレーしながらフローリングを拭き掃除していきます。
水で濡らした雑巾を硬く絞って、アルコールスプレーで再度湿らせてフローリングを拭いていきます。
そうすることで、汚れと油分を除去することが出来ます。
前回塗ったオスモカラーも多少取れてしまうかもしれませんが、再塗装するので問題ありません。
拭いても落ちない汚れは、240番のサンドペーパーで軽く撫でて除去します。
上の写真はゴムのすべり止めの跡です。
この通り、サンドペーパーで軽く撫でると消えました。
落ちにくい汚れは、たくさん削る必要があります。その場合、削ったところが白っぽくなると思いますが、再塗装すると目立たなくなるので大丈夫です。
使うのはオスモカラーと、食器洗い用スポンジ。
私の0.75Lのオスモカラーの缶は、こじ開けるのが下手くそで蓋がボコボコになってきました(2年目の缶で、DIYでもよく使うので10数回使っています)
オスモカラーを入れる容器は使い捨てプラ容器がいいと思います。
ネット付きスポンジで塗布すると、驚くほど塗装がよく伸びます。
写真の、容器に入ったオスモカラー約100㏄で15畳くらい塗装出来ました。
オスモ純正のコテバケだと、塗りやすいけどスポンジと比較して1/3~1/2の面積しか塗れない気がします。
塗料が付いて欲しくないところは、マスキングテープとか、要らないクリアファイルとかでガードしながら塗っていくといいと思います。
両手に使い捨てのゴム手袋は必須ですよ!
私はいつもGWに実施していますが、薄く塗布して、おおよそ乾くのに約6時間くらいかかります。
なので、塗装するフローリングを半分ずつ2回に分けて実施します。
そうしないと、テーブルとかソファーとか、移動させる場所がなくなっちゃいます。
そして、塗装する日は作業中以外は家にいません。食事も外食です。
可能であれば、子供は学校だけど親は休みの日に実施できるといいと思います。
③ まとめ
・オスモカラーのような浸透性塗料は、コーティングされている感が全くないのに、防汚防水コーティングされて、調湿性(木の呼吸)を妨げない優れものです。木の質感も損ないません。
・1~2年毎に行う再塗装の際に、古い塗装を剥離する必要はありません。フローリングの汚れを拭きとった後、薄く塗装すればOKです。
・ウレタンコーティングのように造膜タイプではないので、多少ラフに塗装しても乾いたら分かりません。つまり、特別な塗装スキルは不要です。
一般的な広さの戸建てで、0.75Lで2回分の容量だと思います。
※再塗装で、スポンジを使用してうすーく塗装した場合
1回あたりのコストは約4000円。
メンテナンスは大事です。
是非、チャレンジしてみて下さい。
以上、参考になれば幸いです。
それではまた!