EcoFlow スマートホームパネルの導入⑤
さて、前回の続きです。
スマートホームパネルの10回路中2回路リレーモジュールを認識できないというエラーが出ていますが、エラーが出ている回路を分電盤と切り離し、お試しで運用を開始しましたのでレビューしてみます。
(EcoFlowの回し者ではありませんw)
基本的に、現在のリレーモジュールはすべて接触不良を起こす可能性があるので、エラーになる回路が途中で増えてしまうかもしれません。
その場合は、対策品のリレーモジュールが届くまでスマートホームパネルの運用は中止することにします。
数日運用してみた感想ですが、設定は難しくありませんし、大事なポイントは抑えているなという印象を持ちました。
ただ、スマートホームパネルもDELTA Proも、ファンの音はうるさいです。
特にスマートホームパネル!
これは近々対策することにしますが、商品の詰めが甘いと言わざるを得ません。
ここは大きな不満ポイントです。
【2023年3月28日追記:ファンノイズ対策の記事】
EcoFlow スマートホームパネルのファンノイズ対策DIY
EcoFlow DELTA Proのファンノイズ対策DIY
以下、私の場合の設定と運用方法などを紹介していきます。
EcoFlowのサポート窓口に問い合わせたところ、エラーが出ている回路は、分電盤と切り離せば問題はないとの回答でした。
使用状況6.22kWhと真ん中に表示されているのは、接続されている回路の1日の合計消費電力でしょうか?
もしそうだとしたら、DELTA Proで賄える公称電力容量は3.6kWhなので、ざっくり約半日分ということですね。
エラーが起きている回路が復活したら、ソーラー発電していない時間帯をカバーするには容量が全く足りないということになります。
ですが、私の場合は過去記事でも書いたように停電対策がメインなので、3.6kWhでも何とかなります。
まず、こちらがスマホアプリのスマートホームパネルのトップ画面の様子。
左の緑のラインは送電網から供給される電力を表していて、0.00kWとなっています。
下のDELTA Proの絵から出ている水色のラインが電源ステーションから供給している電力になります。
右のオレンジのラインはスマートホームパネルに接続されている回路が分電盤に供給している電力になります。緑+水色=オレンジになるはずです。
分かりやすいんですかね、この絵は。あまりピンときませんでした。
次に左上の設定(歯車マーク)を紹介します。
歯車をタップすると、このような画面になります。
州(正しくは都道府県)を入力すると、周波数が自動選択されます。
愛知県は60Hzです。
電圧も、自動選択だったような気がします。
充電レベル(最大充電率)は、100%ではなく92%までにしておきました。そのほうが劣化が少ないかなと。
放電レベル(最大放電率)も同様の理由で8%までとしてみました。
数字の根拠はありません。なんとなくですw
次に画面真ん中のあたりの”回路”をタップします。
10回路の設定画面になるので、それぞれの回路の名前を付けることができます。
私は一つ一つの回路が何に繋がっているのかよく分からなかったので、テスターで調べましたよ。分電盤に記載してある名前(シール)が適当だったので(;´Д`)
たとえば2F食事室という名前のシールは、調べてみたら主寝室でしたw
主寝室というシールがなかったから、食事室のシールを張ったんでしょうね。
アプリに入力できる名前は、半角だろうが全角だろうが19文字までのようです。
なるべく細かく記載します。
次はスマートホームパネルの制御設定です。
上から、順に
・停電時の制御
・バッテリーバックアップ(蓄電池)への切り替えタイムスケジュール
・バッテリー充電のタイムスケジュール
です。任意に増やすことが出来ますが、最低限必要なのはこれくらいでしょうか。
停電時は、接続しているすべての回路をバッテリー電源に切替える設定にしました。
切替える優先順位も変えられるらしいですが、そこはノータッチです。
電力が少なくなったら、優先順位が低い回路からバッテリー供給をやめるんでしょうかね?
次に、バッテリーバックアップへの切り替えタイムスケジュールです。
ここでは、指定した時間に任意の回路をバッテリー電源に切替える設定ができます。
なんか意味が良く分からなかったんですが、2年後までスケジュールの設定が出来るっぽいです。
たぶん、2024年に再設定したら2026年までの期間を設定できるのかなと。
そして、日付をまたぐ設定は出来ません。
これが一番意味が分からないです。なんでw
なので私の場合は、19:00~23:50までと0:00~5:00までをバッテリー電源に切替えるという設定にしました。
まあ、スマートホームパネルは分電盤と同じ感度で漏電を検知出来ないっぽいので、途中で一旦商用電源に切替えるのはいいと思います。
もし漏電していたら、商用電源に切り替わったときに分電盤のメインブレーカーが落ちますので、異常に気付くことが出来ます。
私は今後、スマートホームパネルに接続している子ブレーカー(回路)は漏電検知子ブレーカーに交換する予定です。
そうすれば、漏電があった回路にバッテリー電源を供給し続けることは防止できるようになるはずです。
子ブレーカーが漏電を検知して電力遮断したら、スマートホームパネルから電力供給できなくなりますから。
こんなやつです。
EcoFlowの詰めが甘いので、安全対策のために追加でお金がかかります(怒)
また日々のタイムスケジュールでの使用においては、すべての回路をバッテリー電源に切替えると、途中でバッテリー電力を全部使い切ってしまうので、電力が安定して消費される回路を優先的に選択します。
例えば、食洗器や電子レンジなど使用時間は短いけど負荷が高い回路は選択しません。消費電力が一時的に高くなると、DELTA Proの負荷が大きくなってファンの音がうるさくなるので(怒)
次に、バッテリー充電のタイムスケジュールです。
この設定は結構重要です。
なるべく蓄電池が劣化しないように充電します。
真ん中に周波数とありますが、これは充電周期と言いたかったんでしょうねw
充電する時間帯は、太陽光発電している時間帯にして、ゆっくり充電します。
そうすることで、曇りで発電量が少ない時でも有効に充電出来ますし、
ゆっくり充電することで、充電中の発熱も抑えることが出来ます。
ちなみに我が家の場合は、ソーラーパネルで発電した電力はパワコンで直流から交流に変換され、分電盤に入力されます。(大半の家庭はそのようになっているはずです)
バッテリー劣化の最大要因は、発熱だと思いますので、分電盤からのAC入力(充電電力)は500Wに制限しておきます。
スマートホームパネルとDELTA Proの組合せの場合、DERTA Proは分電盤から充電します。
したがって普段コンセントからは充電しません。
緊急時は、最大3000Wで充電出来るようです。
(我が家は子ブレーカーが20Aなので2000Wが限界)
以上がスマートホームパネルで出来る主な設定の紹介です。
ここからは、消費電力の見える化の紹介です。
上の画像は22:00のスマートホームパネルに接続した回路の消費電力です。
この時間の消費電力だと、回路5の青丸は冷蔵庫のみ。
回路6の赤丸は何だろうと思ったら、なんと浄化槽のブロワーでした!
余談ですが、
うちは田舎で下水道が来ていないから浄化槽を設置しているのです。
浄化槽には、汚物を分解する微生物のために酸素を供給するブロワーが必要です。
浄化槽を必要とする家庭は、主に田舎の戸建ての家でしょうね。
環境省によると下水道の普及率は人口比で80.6%、浄化槽普及率は9.4%なんだとか。
では残りの約10%は…。
話を戻します。
それぞれの回路の消費電力を時系列で確認してみます。
まずは回路5の時系列の消費電力グラフから。
青線が冷蔵庫の消費電力。たまにピコンと飛び出しているのは、電気ポットとやコーヒーマシンを使ったときです。
冷蔵庫の消費電力は、ざっくり30W強のようです。
続いて、回路6の時系列グラフを確認してみます。
浄化槽のブロワーには46Wと記載がありましたので赤線まではブロワーの消費電力と思われます。ピコンと飛び出ているのはテレビの消費電力です。
その他はキッチン照明、テレビとかアンプ類とかアレクサの待機電力とかでしょうか。
何はともあれ、我が家は冷蔵庫(550L容量)よりも浄化槽のブロワーのほうが電気代が高いことが判明しました。
1kWあたりの電気代を35円とすると、ブロワーだけで年間14,000円。
10年で14万円です!
ちょっと浄化槽のブロワー省エネ化を真面目に考えることにします。
スマートホームパネルは細かい設定が出来て、電力の見える化で節電のためのヒントが見つかることが分かりました。
しかしながら、何点か不満点はあります。
・ファンがうるさい ⇒ 後日静音ファンに交換してみる
・リレーモジュールがエラーを起こす ⇒ 対策品待ち
・漏電対策に問題がある疑惑がある(漏電検知出来ない?)⇒漏電検知子ブレーカーに交換する
何度も言いますが、商品として詰めが甘いです。
シンプルな仕組みで良い商品なのに、こうゆうところが勿体ないなと強く思います。
以上、スマートホームパネルが気になっている方の参考になれば幸いです。
それではまた!