BMW 420i LLC漏れ修理
我が家の嫁車として活躍している420iが、冷却水が減っているという警告が出てくると嫁から相談がありました。
以前、ウォーターポンプから冷却水漏れがあり、修理したところの再発か?!とドキッとしました。
とりあえず、リザーバータンクを覗くと、確かにLLCがLowレベルよりはるか下まで減っているようです。。。
LLCを1.5L補充して、ようやくMAXレベルのゲージまで到達しました。
これはどう考えても異常事態です。
とりあえず、エンジンを掛けてウォーターポンプあたりを念入りにチェックしますが、漏れている様子はありません。
しかし、車の下を覗くとダダ洩れです!
水道の蛇口からチョロチョロ流すかの量でLLCが垂れてきていて水溜りができています。(写真は撮り忘れました)
数キロ自走したら、オーバーヒートするレベルです。
嫁は家までオーバーヒートせずに家まで戻ってこれたので、運が良かったようです。
さて、エンジンを掛けながら上から点検しても、漏れている個所は全く分かりません。
日付は4/25土曜日。GWに車が使えないのは困るので、ディーラーや近所の整備工場に電話してみますが、すぐに修理は無理でGW明けからでないと修理に取り掛かれないという回答です。
そんなに待っていられないので、漏れ箇所を特定して、部品を取り寄せて自分で修理することにしました。
ネットで事例を検索してみると、インマニの真下にシリンダーヘッド側面に直接刺さっているプラスチックの接続口がよく折れるそうです。
漏れ量から推測しても、パイプが折れているとしか考えられないので、おそらくソコに間違いなさそうです。
先に部品を注文しつつ、作業開始です。
純正品を注文すると、時間がかかるのでOEM品のもので済ませます。
Amazonですと、翌日に届けてくれるのでとても助かります。
ついでに、ウォーターホース クーラントホースの近くに配置されている、樹脂製のウォーターホースコネクターももよく割れてLLC漏れを起こすようなので、アルミ製のものに交換することにします。
あとは、純正の青色のLLC。地味に高いです。
国産車用のスーパーロングライフLLCに変えてしまおうかとも思いましたが、入れ替えが面倒なので純正にしました。
このLLCは原液なので、純水で2倍に希釈して使用します。
それでは作業を開始していきます。

写真はエンジンヘッドカバーを外したところです。
折れているであろう、樹脂製のクーラントホースは、矢印の奥にありますが、懐中電灯で照らしても、全く見えません。
ある程度部品を外していく必要がありそうです。

この奥が見たいんですよねー。
整備書とか持っていないし、ネットで検索しても分解の手順が見つからなかったので、部品を観察しながら慎重に分解していきます。

まず、エアクリBOXの後ろからタービンに繋がるパイプを外して、スロットルボディ手前のパイプをボルト3本外して、写真のようにグリンと回転させます。

黒い硬質フェルトみたいなカバーを外すと、スロットルボディーを支えている黒いブラケットがあるので、これも外します。
この奥が見たいのです!

ようやく見えました!
案の定、樹脂コネクターのところが折れています。
普通に乗っていて折れてしまうなんて、問題なんじゃないでしょうか。
エンジンがオーバーヒートしてしまう危険があるので、リコールしてほしいくらいです。
たぶん、ディーラーで修理すると10万円前後するんじゃないでしょうか…。
ここを交換するには、インマニを外す必要があるので結構大掛かりな作業になります。
腕のいいメカニックですと、インマニを外さなくても、オルタネーターをずらすことで交換できるんだとか。
私はウォーターホースコネクターも交換したいので、インマニを外すことにします。

インマニの上に繋がっている、パイプや配線類を外していきます。

スロットルバルブも養生して、下側にあるコネクターを外します。

どうやって分解するのか目視で調べるだけで疲れてしまったので、チョコモナカジャンボを食べながら一休み😆
構造がよく分からずに、手探りの作業なので、思うように進みません。
ここまでで、すでに2時間経過しています😅

ちなみに、作業には昇降式シートクリーパーと、折り畳み式のツールワゴンを使っていますが、これがとても便利です。
このシートクリーパーは、座り心地が良くて、キャスター付きなので座ったまま移動できるのが便利なんですが、仕舞う時に場所を取るのが難点です。
この折りたたみツールワゴンは、作業に必要なものを自分の横に配置出来るので、本当に便利で、もっと早く買えばよかったと思いました。おススメです!
Amazonを見てみますと、カラバリの異なる類似品も多数あります。(多分製造元は同じ)

インマニは、エンジンヘッドのところで5か所ボルトで固定されていますが目で見て確認できるのは手前から4か所までです。
一番奥のボルトは、タワーバーとその手前のゴムパーツを外さないと見えませんでした。
そのせいで、手前4本しかボルトが存在しないと勘違いして、インマニが外れないと四苦八苦する羽目に…。
そしてこのインマニボルトは完全に取れません。脱落防止ボルトになっていて、インマニから外れないようになっています。
そのせいで、インマニをエンジンヘッドから外す際に悪戦苦闘します。
インマニを外す際に手前に少しスライドさせる必要があるんであるんですが、ボルトがすぐにネジ穴に引っ掛かってしまい、インマニをスライド出来ないんです😥

上の写真は、すでにボルトを外してしまっていますが、インマニには矢印の場所にもボルトが付いていますのでここも外します。トルクスのボルトでした。

前述したとおり、インマニを外すためには、赤丸で囲った部分も取り外す必要があります。

無事、インマニが外れたら上の写真のようにひっくり返します。
そして裏のLLCパイプを外して、インマニの取り外しが完了します。

インマニを外すと、シリンダーヘッドとエクスパンションタンクを繋ぐホースがポッキリ折れているのがよく分かります。
街乗りで使っていて折れるとは、殺意が湧いてきます👹
あとは予防措置として、赤丸の樹脂製ウォーターホースコネクターを交換します。
ここもよく割れるらしいです。

新旧比較。
OEM品のホースはジョイント部が純正より太くなっていました。
純正も今は対策品として太くなっているらしいです。
ウォーターホースコネクターはアルミ製のOEM品に交換しておきますが、内径が若干細くなっていました。なんでやねん!
LLCが漏れることはなさそうです。

交換が完了したら、分解と逆の手順で組み直していきますが、接続忘れがないように、パーツ類をシリコンオイルのコーティング剤で掃除しながらチェックをしていきます。
シリコンオイルはゴムや樹脂の保護にもなりますし、艶が出るので見栄えも良くなります。
ただし、オイルですので砂埃は付きやすくなるような気がします。
艶が出るということは、点検済と点検忘れのところが区別しやすくて、一石二鳥だったりします。

最後に、50%希釈したクーラントを補充して、エア抜きをしたら完了です。

クーラントを補充したら、写真のところのクーラントホースをモミモミするとグシュグシュと空気の泡の音がします。そのときはまだエア抜きが出来ていないということですので、頑張ってモミモミします。
赤丸がエア抜きバルブになります。
最後に、エンジンをかけてLLCを循環させてエア抜きをする必要があります。
エア抜き手順は、次の通りです。(機械式ウォーターポンプの場合)
1.イグニッションをオンにする。
2.サイドブレーキを引き、Pレンジであることを確認する。
3.ロービームおよびハザードフラッシャーのスイッチをONにする。
4.ドライビングモードスイッチがECO-PROモードの位置にないことを確認する。
5.ヒーターを最大温度に調整し、ブロワーを最低風量に調整する。
6.アクセルペダルを10秒間ストップ位置(一番奥)まで押す。
7.冷却システムのエア抜き作業をスタートさせる。(システムが、エア抜きモードに入る?)
8.その後、エンジンを始動させる。
9.アイドリングが1200rpmに上がる。(1200rpmで安定する)
ここから、自分でアクセルペダルを踏んで操作します。
10.アイドリングが上がって(1200rpmに安定して)から1分後
- 10秒間約3000rpmまでアクセルを踏む
- アイドリング10秒
- 10秒間約3000rpmまでアクセルを踏む
- アイドリング10秒
- 10秒間約3000rpmまでアクセルを踏む
- アイドリング10秒
- 10秒間約3000rpmまでアクセルを踏む
- アイドリング10秒
- 10秒間約3000rpmまでアクセルを踏む
11.エンジン始動後約11分後に高温冷却システムのエア抜き作業が終了する。
12.エンジン回転数がアイドリング回転数に低下する。
13.エンジンを停止する。
14.エンジンを冷ます。
15.高温用クーラントエクスパンションタンクのクーラントレベルをMAXに合わせる。
16.高温用クーラントエクスパンションタンクのキャップを矢印マークが並ぶように合わせる。
以上で終了です。
これは、電動ウォーターポンプではない場合のエア抜き方法ですのでご注意下さい。
エンジンが完全に冷めた状態でクーラントキャップを外すと、LLCが減っているので再びMAXラインまで補充します。
これで作業は完了です。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!


