掃除

BMW 420i F36のエバポレーター洗浄

haru

今回は、助手席側のインパネ下にあるエバポレーター(エアコンの熱交換機であるアルミフィン)をDIY洗浄して脱臭する作業を紹介します。

さて、まずは毎度どうでもいい前置きからw

嫁様が乗っている7年目の420iですが、非喫煙車なのにどうも車内が臭います。
どことなく雑巾のようなイヤな臭いです。
晴れている日は気になりませんが、雨の日は確実に臭います。
アルカンターラのシートをアルコールなどで拭いても、カーペットを洗剤と高圧洗浄機でしっかり洗っても臭います。

そして気が付きました。
エアコンフィルターって2年変えてないじゃんと。
2年前まではディーラーが無償で定期的に交換してくれていましたが、BMWが消耗品を無償交換してくれる、BMW サービス・インクルーシブは延長しても5年までなんですよね。

エアコンフィルターを交換して、ニオイはマシになりましたがまだ少し臭います。
ということは、犯人はエアコンフィルターと、その奥にもまだいるということです。

エアコンフィルターの奥には何が要るか?
そう、エバポレーターです。

冷房だと、エバポレーターが冷やされ、そこを通る空気が冷たくなる仕組みです。
家庭用エアコンと理屈は同じです。

そのエバポレーターがキンキンに冷やされ、結露するから長年の汚れやカビが付着してニオイの発生源になっているということですね。

では、作業していきます。

今回は他の車検前の整備(修理)と一緒に実施していきます。
DIYオタクなので、基本的にやれることは自分でやりたい派なのです。
費用削減にもなるし、車の理解も深まります。

本記事の目次
① エアコンフィルターの取り外し
② 使用する洗浄液
③ 噴霧器の流用方法
④ 洗浄液の汚れ具合
⑤ 洗浄後のニオイ
⑥ その他のエバポレーターの脱臭方法の紹介

写真だと分かりにくいので、こちらの94 Garage – クルマch -様のYoutubeを見るとフィルターとエバポレーターの位置関係が理解しやすいかもです。

私は噴霧器を使って洗浄しますが、動画では噴霧器ではなくてエアコン洗浄スプレーで洗浄しています。

① エアコンフィルターの取り外し

エアコンフィルターは、助手席の下のグローブボックスの下のカバーを外すとアクセスできます。

ちょっと分かりにくい写真ですが、グローブBOX下のカバーは、赤矢印に示す発煙筒の所とその反対側の2本のボルトで止まっています。ボルトを外したら、爪で止まっているだけなので、慎重に引っぱって外します。

カバーを外すと、奥の方に写真のような円弧上のカバーが見えます。
厄介なことにトルクスのT20のネジで3カ所止まっていますので、トルクスドライバーで外します。

私も使用しているおススメのビットはこちら。

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強度もあり、それでいて値段も安いのでコスパ最強です。
トルクスネジって、最近増えてきていますので、たまーに使うんですよ。
整備をする方は持っておいて損はないと思います。

トルクスネジを外して、カバーを取るとフィルターが見えるので、引張って取り外すだけです。

外したフィルターを観察すると、赤丸のところに結構ゴミが付着しています。
2年使用しましたからね。ゴミも付着しますし、脱臭効果もなくなっています。

色からして、活性炭フィルターのようですが、純正のエアコンフィルターはものすごく高いのです。
たしかディーラーの見積もり額は、部品代が11,500円、交換費用が2,500円ほどでした。
合わせて14,000円。

そして私がAmazonで購入した写真上のサードパーティーの新品は1,700円ほど。
性能は純正に劣るかもしれませんが、性能差を体感できるかと言ったら私は気が付かない自信がありますw

エアフィルター交換するだけでも車内のニオイは軽減するんですが、本題はここではありません。

② 使用する洗浄液

エアコンフィルターの奥には、エバポレーターがあります。簡単に言うと、エアコンのアルミフィンです(ラジエターみたいなやつ)

ここを洗浄液で洗浄するわけですが、使用する洗浄液はキッチンハイターを利用します。

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ワイドハイターでもOKです。
要はアルカリ性の漂白剤を使用するわけです。
アルカリ性の漂白剤ならアルミフィンを腐食させることもなく、洗浄と除菌が出来ます。

キッチンハイターは2Lにキャップ1杯くらいの希釈で使用しました。

③ 噴霧器の流用方法

私が利用した噴霧器はマキタの電動噴霧器です。
思いのほか、色んな所で活躍しています。畑で育てている野菜への木酢液散布とか、家庭用エアコン洗浄とか、シロアリ防蟻剤散布とか、サーキットでタイヤの冷却などなど。

ちょっと高かったけど、すでに十分元は取れました。

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手動の蓄圧式噴霧器でも同様のことが出来ます。

さて、これをどのように流用するかというと、

ハンドルレバーの先の金属の棒を外します。

外したら、直径8mmのホースを差し込みます。私は家にあった適当なホースを使用しました。たぶん、車用のバキュームホースか何かだと思います。
ホームセンターでも各種サイズの透明ホースが切り売りしていると思います。

ホースの反対側には適当なスプレーのノズルを差し込みます。
私はパーツクリーナーのノズルを使用しましたが、ジャストフィットでした。
これで洗浄液は横向きに噴射されるようになります。

そして忘れちゃいけないのがホースの抜け防止です。
ホースを差し込んだだけなので作業中に抜けてしまったら、車内がキッチンハイターで濡れてしまいますので、写真のようにマスキングテープなどで抜けないようにぐるぐる巻きにしておきます。

あとはホースの先端をエバポレーターに向けて差し込んでいきます。

スプレーの頭に噴射方向が目視で分かるようにマジックで印を付けておきます。

矢印の方向にエバポレーターがあるので、その方向にスプレーします。
まずは何となく(見えないので勘)まんべんなくエバポレーターを濡らしたら、10~20分ほど放置します。
そうすると汚れにキッチンハイターが浸透して剥がれやすくなります。

その後は用意した2L分の洗浄液がなくなるまで、ひたすら角度を変えながらスプレーします。

洗浄液を使い切ったら、今度は水を1~2Lほどスプレーして洗い流したら完了です。

こんなところ濡らして壊れないのかと思うかもしれませんが、エバポレーターはエアコン同様、冷房時は結露するので、結露水が結構出てきます。夏場に停車している車の下に水が溜まってた経験があるかと思いますが、あれは車から排出された結露水です。

つまり、洗浄している箇所は結露水が出てくることを前提に設計されているので濡れても壊れないようになっており、車下のドレンホースから排出されるようになっています。

④ 洗浄液の汚れ具合

運転席下あたりにあるドレンホースから洗浄液が排出されるので5Lピッチャーで受けて汚れ具合を確認してみました。
(車は他の整備も並行して実施しているため、ジャッキアップされています)

洗浄液の汚れ

思ったほどではないですが、何となく茶色っぽくて黒いゴミが浮いています(カビかな?)
約4Lで希釈されているので色が薄いですが、これが悪臭の犯人です。

エバポレーターに付着しているニオイの原因となる汚れを除去しているので、一番確実で効果のある脱臭方法だと思います。

私が利用したビーカーはこちらです。
計量しやすく、掃除もしやすいのでオイル交換のときなどにも便利です。

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洗浄が終わったら、新しいエアコンフィルターをセットします。

新しいフィルターをセットするときは、フィルターの向きに注意します。
Air Flowの矢印があるので、矢印の向きを写真のように奥向きでセットします。

その後、カバーを復元して完成です。

⑤ 洗浄後のニオイ

車内のニオイは全くの無臭になりました。
キッチンハイターのニオイも何もしません。

見事に無臭です。
つまり我が家の車の悪臭の根源は、エアコンフィルターとエバポレーターの汚れであったということです。

何か臭うなと思った方は、エバポレーターの洗浄をすると効果あるかもしれませんね。

⑥ その他のエバポレーターの脱臭方法の紹介

エバポレーターに洗浄剤をスプレーするのは難しいという場合は、もっと簡単なものもあります。

これ以外にも商品は色々ありますが、こちらのものが効果が高いようです。
これは薬剤をエバポレーターに送り込み、エバポレーターに付着している悪臭を無臭化させるものとなっています。

以上、皆様の参考になれば幸いです。

それではまた!

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身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。
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