木の壁を新品のように綺麗にするDIY
私の家は、北東の玄関と北側駐車場側の一部にアクセントとして木の壁を使っています。
玄関は、東にお隣さんの家があるから日が当たらないかなと思っていたんですが、秋から春にかけて朝は玄関の下半分だけガッツリ日が当たるんですね。
そして玄関に庇がほとんどありません。結果、雨が当たります。
そうすると、木の壁が下側だけ汚くなってきました。
毎年雑巾がけして、保護材を塗っているにも関わらずです。
保護材は実験的に色々試してみましたが、半年も経てばどれも似たような結果です。
ステンプルーフとか、キシラデコールとか、オスモカラーとかハッスル・撥水君とか。
直射日光が当たれば必ず白銀化していきます。
これから家を建てようと思っている方、直射日光が当たるところに木材の壁を使うとメンテが大変ですよー。
紫外線を舐めちゃいけません。
そして紫外線に加えて雨も当たるところは、ダブルパンチのダメージで染みだらけになっていきます。
こちらが我が家の玄関です。
玄関扉も木製で、木の壁と同化しています。鍵穴はあるけど、ドアノブはありません。
材質は、ウエスタンレッドシダーになります。
右下の赤丸部が一番直射日光と雨が当たるので、最も白銀化しています。
逆に左上の青丸部は直射日光も雨も当たらないのでほとんど白銀化していません。
家を建ててから7年で、これくらい差がでるんですね。
玄関にこのグラデーションはちょっと嫌ですw
ということで、対策と修復を実施していきます。
本記事の目次
① 根本対策
② 木の壁修復方法と、使う道具のポイント
③ 結果
① 根本対策
諸悪の根源は、直射日光が当たることと、庇が小さくて雨が当たることなので、上の写真で見て分かるように、玄関の上に大きめのポリカ屋根を設置しました。
ポリカーボネートは透明でもUVカット率がほぼ100%です。
玄関が暗くならなくていいかなと。
屋根は埃などで必ず汚れるので、透明よりマット(スリガラス調)のほうが汚れが目立たなくていいと思います。
ポリカ屋根設置の紹介の詳細については割愛します。。。
何はともあれ、根本対策を行わないまま修復したとしても、また同じことの繰り返しです!
② 木の壁修復方法と、使う道具のポイント
木の壁は、紫外線が当たる表面から傷んできます。
なので、傷んだ表面を削って除去すれば再び綺麗な状態に戻ります。
問題は、何で削るかですよ。
削る面積にもよりますが、電動サンダーはあったほうがいいです。
大きいホームセンターなら、レンタル出来るところも結構あると思います。
私が使ったのは、こんなやつです。
そして使用するペーパーは、メッシュシートを使います。
普通のサンドペーパーと比べると、目詰まりしにくく、しかも両面使えます。
片面で紙タイプの普通のサンドペーパーの10倍以上使えるとして、両面使えるので20倍以上使えるという計算になります。
値段は高いですが、コスパはいいと思います。
私は普通の紙ペーパーにはもう戻れませんw
セットするとこんな感じになります。
このサンダーに、サイクロン集塵機を接続すれば、目詰まりもしないし、削りカスが舞うこともなく作業できます。
サイクロン集塵機製作の記事は、こちらを参照ください。
簡単ペール缶集塵機の製作DIY Ver.2
電動サンダーで玄関部分を削るのにかかった時間は、約1.5時間でした。
振動しているサンダーで削っていく作業は、腕が疲労でパンパンになるのでご自愛くださませ。
私は、作業後にマグカップを持つのも辛いくらい腕がパンパンになってしまいました。
天井部分など電動サンダーでは削れないところは、サンドペーパーなどで手で削ります。
私のお気に入りのサンドペーパーというか、ペーパーホルダーはこちら。
専用の紙やすりを、マジックテープで木台に貼り付けて使います。
マジックテープのクッション性と相まって、絶妙な使用感です。
いろんなペーパーホルダーを試しましたがこれが一番のお気に入りです。
パッケージには、紙やすりより20倍以上長持ちすると記載があります。
事実、普通の紙やすりより断然長持ちします。
長持ちする理由は、目詰まり防止剤が塗布されているからのようですが、理屈はよく分かりません。
ただ、普通に目詰まりします。
ウエスタンレッドシダーのような柔らかい木の場合は、すぐに目詰まりしてしまいます。
目詰まりしてしまったら、写真の真鍮ブラシで擦ってあげることで目詰まり解消できます。
目詰まりしてくると、上の写真の赤丸部のように、木の削りカスが硬質化してきます。
こうなると削れなくなるどころか、木壁を傷つけてしまいます。
真鍮ブラシを使て軽くヤスリを軽く擦ってあげると、写真のように簡単に目詰まりを解消することが出来ます。
歯ブラシでもいいですが、真鍮ブラシの方が遥かにきれいになりますよ!
③ 結果
まずは、削った後の状態がこちらです。
#120で削り、仕上げに#240でもさらっと削りましたが、#120だけでもOKだと思います。
上と下で、紫外線劣化と雨染みによる変なグラデーションはなくなりました。
一部、タイルのところの水染みは削っても直らなかったのは残念ですが、しょうがないですね。
このままでは、すぐに劣化してしまうので保護材を塗ります。
基本的には、木材には保護材塗布が必要だと思います。
そして保護材には木の呼吸を妨げないものが望ましいので、木の表面を塗膜で覆うものではなくて、浸透性のものを選びます。
表面を塗膜で覆うもので有名なのは、ウレタンクリア塗装ですね。
今回チョイスした保護材はこちら。
オスモのフローリング用保護材です。
つまり室内用ですw
木の保護材としては、超高性能で値段も高いですが、もっぱらこればっかり使っています。
ただし、UVカット効果はありません。
直射日光が当たらないように対策したから、もうこれでいいかなと思いまして。
粘度が高くて、ちょっと塗りにくいのが難点です。
刷毛ではなく、ウエスとかメッシュスポンジで刷り込むように塗るのがいいと思います。
私はいつも、百均で売っている5個セットのメッシュスポンジを使っています。
ムラなく塗れるのでかなりお気に入りです。建具屋さんに教えて頂きました。
それでは、Before Afterを見てみましょう。
こちらが冒頭でも紹介したBeforeです。
そしてこちらがAfterです。
新築のように綺麗になりました。
次にまた磨くとしたら15年後くらいでしょうか。
でも上と下が均一に経年変化していくならそれも味なので、もう磨かないかもしれません。
玄関壁と駐車場壁と比較すると、色にかなり差がでてしまったので駐車場側も削って同じようにメンテしていきます。
上の写真の駐車場側の壁は、下側1/3と奥側はまだ削っていない状態です。
過去にキシラデコールなどで着色しているので、色が濃くなっています。
削り前、削り後、コーティング後の状態が比較出来る画像ですね。
玄関壁と駐車場壁の総工数は、真面目にやって2日です。
ぶっ続けで作業すれば、削り4時間、コーティング4時間といったところでしょうか。
実際には腕が疲労でパンパンになって、休み休みの作業となりますので1日では終わりませんw
最終的にはこのようになりました。
新品のようにピカピカになって、スッキリしました。
側面は、塗料を厚塗りしすぎてテカテカしていますが、そのうち落ち着いてくるでしょうw
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!