タイヤリフターの改造
エマーソンのタイヤリフター、クルピタ丸という商品を購入しました。
こちらのみんカラの記事を読んで、自分も欲しくなったのがきっかけです。
https://minkara.carview.co.jp/userid/682833/car/2983364/8581898/note.aspx
タイヤ交換が楽になるためというより、サーキットで付着するタイヤカスをヒートガンで除去するときに使いたいなと思いまして。
タイヤをクルクル回すのに使います。
あとは、仕事でSUVのタイヤの脱着をすることがあるんですが、タイヤ1本30kg以上あって重くて腰に来るので、これを使ったら楽になるかなと。
ただし、Amazonなどの商品レビューを見ると、不満点もいくつか散見されます。
なので、改造ありきで購入しました。DIYオタクなのでw

さて、こちらが購入したタイヤリフターです。
なかなかシンプルな商品です。コストを抑えるための工夫が随所に見られます。
苦労して商品化したんだろうなと思う商品です。
コスト削減のために、メーカーが妥協したところを、お金かけて改良するという、変態な改造をしようということです😆
ある意味ニッチですが、頻繁に売り切れになる商品のようです。
プライベート用と仕事用で2個購入しましたが、2個目は在庫切れとなってしまい、入荷には時間を要しました。

さっそくタイヤを載せて検証してみます。
タイヤサイズは275/35R18と、結構なサイズです。
一通り操作してみて、改善すべきポイントが見えてきました。
改善ポイント
① タイヤローラーの摺動性
→タイヤをはめるとき、ハブボルト位置とネジ穴をタイヤを回転させて調整しますが、タイヤの回転が渋くてスムーズじゃない
② タイヤを回した時の位置安定性
→タイヤを載せるシャフトがハの字に開くので、タイヤを少し回すとタイヤが勝手に奥に移動してしまう
③ タイヤ昇降性
→ハンドルを10回転すると2mm上昇しますが、ハンドル回すのがちょっと重いので、高さ合わせが怠い
改善ポイントの場所を写真で示すと、このようになります。

それでは改造の様子を紹介していきます。
① タイヤローラーの摺動性
タイヤを回転させてみると、動きが渋いです。
タイヤのカス取りをするというちょっと特殊な使い方をするときは、もう少しスムーズにタイヤが回転して欲しいかな…。
これは上の写真①のローラーをベアリング化すれば解決します。
1基目には家に余っていたカーボンパイプを使ってみます。

シャフト径は15mmで、カーボンパイプは内径17mm、外形20mmです。
なので、両端には樹脂製のフランジスリーブベアリングを入れ、真ん中には金属製のスリーブベアリングを入れました。
カーボンパイプは端材なので、真ん中にフリーブベアリングで繋ぎ合わせます。

そして、接着剤でくっつけました。
ちなみに、タイヤの回転は多少スムーズになったかなというくらいで、感動はありません。
1kgの軽量化と、おしゃれになったということで🤣

本命はこちら。
ボールベアリング式のアルミパイプシャフトです。
タイヤリフターの改造を紹介していた、憧れのみん友様に、我がままを言って作っていただきました😆
右下の黒いパーツは、シャフトが斜めになってしまうのを防止するためのガイドです。
これも一緒に作っていただきました🤩
後ほど説明します。

アルミパイプにベアリングを挿入するために、アルミパイプをバーナーで温めます。

アルミパイプが熱膨張している間に、ベアリングを挿入します。
冷めたらもう抜けません。アルミパイプは、絶妙な精度で加工されています!

アルミパイプにベアリングを打ち込んだら、ステンレスカラーを挿入します。

シャフトにアルミパイプを通すとこんな感じになります。
タイヤが超スムーズに回転するようになりました😆
このアルミパイプの詳細を知りたい方は、こちらのみんカラのリンクを参照ください。
図面付きで丁寧に紹介されています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/682833/car/2983364/8581898/note.aspx
② タイヤを回した時の位置安定性
純正状態ですと、タイヤを少し回すと、すごい勢いでタイヤが奥に移動してしまいます。
どんな感じか、写真で説明してみます。

こちらはタイヤを回す前の位置です。
エアバルブが下にあります。

タイヤを90度回転させたときの位置です。
エアバルブが横にあります。
タイヤが奥に3㎝ほど移動しました。

原因は、青矢印の送りねじの受けところの遊びが大きくて、タイヤを載せるシャフトがハの字に開いてしまうことにあります。
構造が片持ちなので、起こるべくして起きた問題とも言えます。
ハの字に開くと、タイヤを回転させるとタイヤがどんどん奥に移動してしまうので、好ましくありません。
そして、手で回すタイヤの昇降ハンドルは、10回転回してタイヤが2mm昇降するという仕様なのに、ハンドルが重くて、手で回すのが怠いです。
これも送りねじの受けの負荷が高すぎるのが問題かと思います。
シャフトが斜めになってしまうので、点当たりしているんですよね。

写真赤線のように、タイヤを載せるシャフトが斜めになってしまうのは、青線で描いたような支えとなる構造を作ってあげれば解決すると考えました。
送りねじの受けの負荷も低減するはずですので、ハンドルも軽く回るようになると思います。

こちら、みん友様に我がままを言って制作いただいたアルミパーツです。こちらを追加加工して組み付けていきます。
写真は裏面が上を向いている状態です。

まずは送りねじのブロックに穴を開けてM4のタップを立てます。
超ギリギリな位置に穴を開けておりますが、アルミパーツに予め穴が開いているので、その穴をガイドに穴開けすると、ズレることはありません。

アルミブロックのベアリングを装着するところにも、現物合わせでちょうどいい位置を確認して穴開けし、M5のタップを立てていきます。

完成すると、このようになります!
シャフトが斜めになるのを、かなり解消してくれます。
ただし、完璧には直りませんでした😅
タイヤを回すと、タイヤを載せるシャフトが若干ハの字になります。
シャフトがたわむのでしょうか。
悔しいので、小細工をしてみます。

Φ3のステンレス棒を、シャフトを挿入する部分の長さ(116mm)にカットしたものを2本用意します。
私は他のDIYで使用した端材を、ちょうどいい長さにディスクグラインダーでカットしました。
このような商品が丁度いいかもしれません。

このようにステンレス棒を2本、シャフト挿入部にセットします。

シャフトを挿入すると、かなりキツイです。
これでシャフトのガタツキがなくなって、少しだけハの字に開きにくくなります。
さて、効果を検証してみます。

こちらはタイヤを回転する前の位置です。
エアバルブは下にあります。

こちらはタイヤを90度回した時の位置です。
タイヤが奥に1㎝ほど移動してしまいました。くやし~
ただ、送りねじの受けにかかる負荷は低減できましたので、ハンドルを回した時の重さは、かなり軽くなりました。だいたい1/3くらいの負荷にはなったでしょうか。
指1本でクルクル回せちゃいます。
③ タイヤ昇降性
ハンドルをクルクル回すとギヤによって送りねじへの回転数がと負荷が調整されますが、ギヤ比の関係で、ハンドルを10回転するとタイヤが2mm昇降するという仕様になっています。
負荷を小さくしたいがための設定なんでしょうね。
正直、高さ合わせのために、たくさん回さなければいけないので、怠いです😅
これが原因で、この商品を使わなくなってしまった人も少なくないと思います。
そこで、インパクトレンチでハンドルを回せるように改造します。

この出っ張っている溶接のポッチを削って、17mmのナットを接着します。

グラインダーで容赦なく削り落とします。

削れましたが、強度が心配です。溶接はちゃんと奥まで溶け込んでるよね😅

金属同士を接着するには、メタルロックという接着剤を使います。
私は溶接機を持っていないので。

こんな感じで、くっつきました。
インパクトレンチで回しても、剥がれ落ちる気配はありません。
タイヤの昇降が、かなり楽になりました。
でも、インパクトレンチで回すと、黒いハンドルが勢い良く回って危ないので、最終的に折りたたみ式のハンドルに交換しました。
(ちなみに、上の写真はタイヤローラーがまだ純正で、シャフトがハの字に開いてしまう時です。改造の順序がアベコベだったりしますw)

こんな感じです。
ハンドルが長くなって握りやすくなりました。
タイヤローラーもしれっとカーボン製に変わってますw

インパクトレンチで回す時は、ハンドルを畳みます。
これですべての改造が完了しました。
なかなか使いやすくなったと思います。
ただし、改造費は商品の2倍以上のコストがかかっています。
自己満足の世界かもしれません🤣
最後にBeforeとAfterを紹介します。

こちらがBeforeです。

そしてこちらがAfter(本命のアルミローラーバージョン)です。
折りたたみハンドルは、欠品していてまだ交換できていません😅
そして、カーボンローラーバージョンはしっかし写真を撮る前に、会社に早く持って来いと徴収されてしまいました🤣
ちゃんと活躍しています。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!

