車のバッテリー充電をボンネットを開けずに出来るようにするDIY

haru

たまにしか乗らないインプレッサは、油断するとバッテリーが弱ってしまいます。
なぜ弱るかというと、常に暗電流が流れているから。

15年ほど前にダッシュボードに自作ソーラーパネルを設置したけど、今の駐車場所は日陰なのでソーラー充電はしてくれません。

バッテリーにキルスイッチ付けてバッテリーが弱るのを防止する方法もありますが、ODO情報や時計などがリセットされちゃうから、あまりしたくはありません。

で、今までどう対応していたかというと、数か月に一度ボンネットを開けてバッテリー充電器をバッテリーに接続して数日間放置してました。
(車からバッテリーを外さなくても、充電は可能です)

手持ちのバッテリー充電器は満充電になっても繋ぎっぱなしにしておくと、フロート充電+サイクル充電というモードになりバッテリーを最適な状態に保ってくれます。

同時にサルフェーション除去装置も繋いでおけば、バッテリー再生も行ってくれます。

これでバッテリーを5年以上使えるようになるわけですが、一つ不満がありました。

それは、車にバッテリー充電器を接続して数日放置している間、充電器はエンジンルームの中に置かれているので、ボンネットは半開きで、充電器からコンセントまでコードが伸びており、なんだかみっともないのです。
パッと見でボンネットが開いているのが分かるので、セキュリティー面でも不安があります。

そこで、ボンネットを開けずにバッテリーを充電出来ないものかと思った次第です。
毎度長い前置きでしたw

それでは本題です。

本記事の目次
① 手配した充電用コード
② 充電器とバッテリーの接続方法
③ 実際に使用してみた結果

① 手配した充電用コード

バッテリーから充電器までをボンネットを開けずに接続するのに、コネクター付きのコードが必要になります。

いわゆる、延長コンセントみたいなものです。しかも壁付けコンセントのタイプ。
バッテリーまで繋がった壁付けコンセントを、バンパーのところに設置しようというのが今回の作戦です。

2芯の電源ケーブルで、12V20Aくらいまでの充電に十分耐えられるものを探しました。

Amazonを物色した結果、SAEコネクター規格のものが汎用性があって使いやすそうです。

ということで購入した商品がこちら。

この赤丸で囲った形状がいわゆる壁付けコンセントみたいなものです。
これを探していたらSAEコネクターに辿り着きました。
SAEコネクターって極性によってオスメスが決まってないんですね。
つまりオスがプラスだったりマイナスだったりするわけです。
購入するとき少し混乱しました。

こちらのリンクが壁付け用のSAEコネクターケーブル。
実際私が購入したのは12AGWですが、在庫切れとなっていたので似たような商品を紹介しておきます。こんなようなやつなんだとイメージできればOKです。

こちらのリンクの商品は、バッテリーに接続するための延長用と、充電器に接続するためのコネクターとして使用しました。

あとはバッテリーに接続するための丸端子とか、充電器に接続させるための2極カプラーとか必要になりますが、手持ちの物を使用したので詳細は割愛します。

② 充電器とバッテリーの接続方法

SAEコネクターをどうやって使うのかといいますと、バンパーの目立たないところにサイドウォールポートを固定します。

私のインプレッサはフォグランプの位置にDIYで作った吸気口がありますが、この赤丸のところに謎の穴が開いていたので、ここに設置します。

不要な穴が隠せて一石二鳥かなと思いましてw

ところが、実際に設置しようと思ったら、穴の中の奥行が15㎜くらいしかありません。
だけとSAEコネクタの奥行は約25㎜。つっかえてしまって入りません!

曲げようと思っても、硬くて思うように曲がらず。ムキー(; ・`д・´)

曲がるように切込みを入れることにしました。切込みを入れる深さをテープで印を付けます。

返しのない小さいノコギリで切込みを入れます。
中の線が露出しないように注意です。

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DIY好きな方には、あると便利なノコギリです。板厚僅か0.3㎜!
切れ味も良いので簡単に切れます。

このように切込みを入れました。
テープで付けた印の深さまで切っています。中の線は露出していないので、問題はなさそうです。

実際に車で合わせて調整し、最終的にこのような切込みになりました。
これでなんとか必要な分だけ曲がります。
作業時間は20分くらいでしょうか。

切込みには念のため、シリコンでコーキングしておきます。

最初は、タッピングビスで樹脂にネジを立てようと思っていましたが、バンパーに開いていた穴が思いのほか大きくて、タッピングビスで固定出来なかったので、急遽手持ちの3㎜厚のアルミ板でコの字の受け材を作りました。M5のメネジをタップで立ててます。

コの字のアルミステーを樹脂の裏に入れて、挟み込むようにしてM5のボルトで固定する作戦です。

これを樹脂の裏に設置して、樹脂をSAEサイドウォールポートと挟み込んで固定します。
バンパー外すのが面倒くさいので、そのままなんとか取り付けようと横着したら、知恵の輪のような苦行を強いられて、SAEサイドウォールポートを固定するのに1時間ほどかかりましたw

暑すぎて汗はポタポタ落ちるし、集中力を削がれて辛かったです(*´Д`)
ちなみに外気温は35℃でした。苦行以外のなにものでもありませんでした。。。

固定した様子がこちら。
まあまあ目立たないんじゃないでしょうか。

正面から見ると、こんな感じです。
使わないときは、コネクターにキャップを被せます。

エンジンルーム内の配線の様子です。
小さくて見にくいですが、赤矢印がSAEのケーブルです。

左下から、右端にある青いバッテリーまで繋がってます。
途中、赤丸のところで、中継コネクターで繋いでいます。延長ケーブルみたいなものですね。

次に、バッテリー充電器を改造します。

まず、ワニグチクリップはもう私のインプレッサには使わないので切断します。


切断したところには2極コネクタを接続するので、専用端子を付けます。
コネクタでワニグチクリップとSAEコネクタを付け替え出来るようにしておきます。

元々のワニグチクリップを使用するとき。つまり、私のインプレッサ以外の車を充電するとき。

SAEコネクターを使用するとき。
このSEAコネクターをバンパーのフォグに設置したSAEサイドウォールポートに差し込んで充電します。詳細は後程写真で紹介します。

短いソケットにはサルフェーション除去装置を取付けます。

こんな感じ。
サルフェーションとは、バッテリーの電極板に付着した硫酸鉛(=電気を通さない絶縁体の鉛)の結晶です。

このサルフェーションは電気的振動(パルス)を与えてあげると除去できることが分かっています。

つまりサルフェーション除去装置とは、サルフェーションを除去するのに適したパルス電流を発生させる装置ということです。

ちなみに、このナノパルサーという名前の装置は、13.5V以下になったらパルス波を発生させ、12.5Vになったら停止する仕組みになっています。(確か)

バッテリー充電器と組合わせて使用すると、
充電中14.4~6V程度(バッテリーの状態によって異なる)
→充電完了直後13.2~13.8V程度(バッテリーの状態によって異なる)
→13.5Vまで電圧低下したらパルス波発生させ、バッテリー再生
→12.5Vで停止
→その後充電器がバッテリ電圧低下を検知して再度充電開始
というサイクルを繰り返します。

これでバッテリーの状態がかなり復活します。過去7年ほどバッテリーを使っていても問題なかったこともあります。

ナノパルサーはもう販売終了しているので、今購入できる同等品はこちらでしょうか。

この手の商品は、中華製の安いのが沢山売っていたりもします。
私は買いませんが。

③ 実際に使用してみた結果

まずボンネットを開けずにバッテリー充電している様子を紹介します。

こんな感じです。
充電が地味に楽です!
そして、ボンネットは閉まっているのでセキュリティー面でも心配がありません。

接続部を拡大すると、このようになっています。
ここからバッテリーまで約1.4mあります。
充電中、SAEサイドウォールポート接続部の電圧は14.40Vで、バッテリー端子のところで14.35Vでした。
抵抗が少なくなるように12AWGの配線をチョイスしましたが電圧降下が0.05Vという結果でした。

ここからパルス充電すると、ケーブルのリアクタンスでバッテリー再生効果が少し低下してしまうかもしれないですね。
私の場合は充電器を接続しっぱなしで1週間放置出来るので、全く問題はありません。


以上、皆様の参考になれば幸いです。

それではまた!

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身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。
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