無垢板ダイニングケーブルの再研磨DIY
我が家のダイニングテーブルはモミの木の1枚板のテーブルです。
新築時に工務店と一緒に材木屋に行って購入したものです。
むっちゃ安かったんですよ。一桁万円だったと記憶しています。
ところがモミの木というのは柔らかいので、すぐ傷が付きます。
木の質感を損ないたくないのでカバーなどはしていません。
結果、8年経つとテーブルが傷だらけです。
テーブルを拡大して見ると、どこもかしこもこんな感じです。
傷が気になってきたので、オービルサンダーで研磨してみることにしました。
嫁はやめとけと言う顔をしていましたが、強行しましました。
毎度いつものことですw
それでは紹介していきます。
本記事の目次
① 使用する道具たち
② 作業工程
③ やり直し…
④ 総工数など
① 使用する道具たち
一番大事なのは研磨する道具です。
研磨するのに、こちらのオービルサンダーを使います。
写真はテーブルの研磨途中に思い出して撮影しましたw
これにメッシュの研磨剤を組み合わせて使います。
メッシュだと、目詰まりしにくいので紙ペーパーと比べて耐久性が段違いです。
超おススメです。
私はA4サイズのポリネットシートを買ってハサミでカットして使用していますが、ちょうど4分割するとジャストサイズになります。
番手は、#80、#120、#240を揃えておけば十分かと思います。
このオービルサンダーにサイクロン集塵機を繋げると、しっかり集塵してくれるので粉がほとんどでません。
リビングで作業しても良かったかなと思ったくらいです。
DIYする人にはペール缶で作るサイクロン集塵機、おススメですよ。
よろしければ、サイクロン集塵機の製作DIYもどうぞ。
そして最後に使用するのはオスモカラーです。
これを使っておけば間違いないです。
本来、フローリング用なのですが、耐久性もあり滑りにくいので基本的にどんな木材にも使えます。
クリアですが濡れ色に少し光沢が出る感じの仕上がりになります。
完全に乾くのに2日ほどかかるかもしれません。
匂いがしなくなったら、完全に乾いたということです。
私は、これじゃないやつを使用してやり直す羽目になりましたが、それは後述しますw
② 作業工程
さて、研磨すると、どれだけ粉まみれになるのかわからないので、まずはウッドデッキに出します。
大きさはざっくり1畳分くらいでしょうか。
オスモカラーを2年に1回これでもかというくらい塗りたくっているので、テカテカしています。
水はしっかり弾きますが、塗り過ぎですねw
こちらが作業前のテーブルの表面の様子。
最初に#80で研磨して表面のオスモカラーのコーティングを剥がします。
オスモカラーのコーティング層を削るのが、一番面倒くさかったりします。
厚みは0.1mm程度なんでしょうが、妙な粘りがあってなかなか削れないんですよね。
ペーパーで研磨すると、瞬殺で目詰まりしちゃいます。
こちらがコーティング層が剥がれた様子。
傷があるところがよく分かるようになりました。
そうしたら、タオルを緩く絞って水拭きします。
コーティング層が剥がれているので、木が水を良く吸います。
水を吸うと木が少し膨張するので、凹んだところが少し復元します。
テーブルの表面が乾いたら、#80でもう一度研磨します。
この状態で細かい傷はほぼ除去出来ました。
ここまでにかかった時間は約1時間。
ここから大きな傷がなくなるまで研磨するのはダルいので、アイロンを使うことにしました。
傷があるところに濡れタオルを置いて、アイロンでジュッとやります。
押し当てる時間は適当ですが10秒くらいでしょうか。
こちらアイロン前。
赤丸の凹み傷に注目です。
こちらがアイロン後。
赤丸の凹みはほぼ復元しました。
一番目立つ、えぐれたような傷は木の繊維が切断されているので、あまり復元しませんでしたが、これでも傷は少し浅くなっています。
アイロンで傷を補修したら#120で研磨して面を整えます。
オービルサンダーで削る前は、削り過ぎなところと、そうでないところでテーブルの平面が出なくなってしまわないかと心配しましたが、実際に削ってみるとそんなことはないようです。
サンダーを動かすと、僅かでも盛り上がっているところがあると抵抗が増します。抵抗が増したところは少し念入りに削るとサンダーが滑らかに動くようになりますので、結果的に平面が出るようになるということです。
最後に#240で木肌を整えて削りは完成です。大きい傷は諦めましたw
傷は全く気にならなくなりました。
モミの木は白い木肌なので、新築時はレッドシダーという色とフロアクリアーを混ぜて薄く色を付けて塗装した記憶がありますが、レッドシダーのオスモカラーはもう在庫がありません。
なので、家に余っていたアンチックパインという色のオスモカラーを塗ることにしましたが、これが間違いだったんです。
こちらが途中まで塗った様子です。ウエスに塗料を付けて、刷り込むように塗ります。
赤丸の部分は年輪の間隔が狭くて、色が綺麗に乗りません。木の密度が違うせいなんだと思います。
途中まで塗装して、期待通りの色にならないことを悟り、ガッカリしました。
③ やり直し…
こちらがアンチックパインで塗装して、1週間後の様子です。
なんだかなんだか年季の入った色合いですねw
赤矢印で示す、カウンターの色と全然合いません。
残念な感じなので、再びオービルサンダーで削って、冒頭で紹介したフロアクリアーで塗装し直します。
フロアクリアーで塗り直したら、こうなりました。
奥のカウンターとも色が近くなったので、良しとします。そこそこ使い込んだ質感はあるものの傷はほとんどなくなり、個人的には満足です。
④ 総工数など
ざっくりな工数は
・準備1時間
・削り3時間
・アイロン1時間
・塗装1時間
・塗装やり直し(削り直し含む)3時間
総工数9時間くらいでしょうか。
ちなみにオスモカラーを塗って、テーブルが使用できるようになるまで20℃の環境下で1日かかります。1日経てば、完全には乾いていなくても塗装が移ることもなく使うことに問題はありません。
その間は小さな折り畳み机を2個並べて食事してましたw
テーブルのコーティングは、一般的にはオスモカラーのような浸透性塗料ではなく、ウレタン塗装のような完全な膜を張るタイプが多いと思います。
しかしウレタン塗装などは熱に弱いことと、リペアが難しいことが難点です。
個人的には、無垢板にはオスモカラーのような浸透性塗料のほうがメンテナンスもしやすくて相性がいいように思います。
熱い鍋を直接置いても、大丈夫ですし。
なので、傷だらけになってしまった無垢板のテーブルがウレタン塗装されたものだったとしても、塗装を全部削り落として、オスモカラーなどの浸透性塗料で塗り直すのもありだと思います。
ただし、全部自己責任です。それがDIYです。
以上、皆様のさんこうになれば幸いです。
それではまた!