簡単籾殻くん炭作り
この記事は、超優秀な土壌改良剤である籾殻くん炭を安く、簡単に作る方法を紹介する記事です。
煙が出ますので、近所迷惑にならないように注意してくださいね。
籾殻くん炭は、カントリーエレベーターで無料で貰ってきた場合、製作費用は道具代だけなので最低3000円弱で好きなだけ籾殻くん炭作れます。
籾殻くん炭を大量に作ってどうするかといいますと、畑の土づくりに使います。
本当はもう少し早く始めたかったけど、バタバタしていてなかなか取り組めませんでした。
やりたいことがたくさんありまして…。
土づくり、何をするかというと、野菜作りに適した土に改良します。
畑を借りて今年で4年目ですが、1~2年目は特に野菜がすぐに病気になってしまいました。
うどん粉病とか、べと病とか、炭疽病とか。
そのたびに農薬(殺菌薬)を使って対策していましたが、野菜は弱っていくばかり。
人間で言うと、病気になって薬ばっかり飲んでいる状態ですね。
なぜ病気になってしまうのか、考えてみました。
病気になるのは野菜が不健康だからです。
野菜にとって大事なのは、太陽と水と土(栄養)です。
多分、日当たりはいいし、水も問題ないと思うので、土に問題があるはずです。
私の借りている畑は、ベースが山砂です。栄養はあまりありません。
元々は、里芋栽培用の畑みたいです。
そこに春に牛糞や鶏糞を適当に混ぜて、追肥として化成肥料を定期的に与えていました。
何となく。
これだとあまり健康的じゃなかったのかなーと。
人間で言うと良質な食事というより、サプリに頼っていた感じです。
そもそも、土がフカフカじゃないんですよね。
土をぎゅっと握っても、パラパラっと崩れていく団粒構造になっていないんです。
微生物がたくさんいる土壌は、微生物が土を団粒構造にしてくれて、フカフカになります。そして微生物は土壌に含まれる有機物を植物が吸収しやすい状態に分解してくれます。
つまり、畑の土に有機物と微生物が足りてないんじゃないかなと。
ということで、籾殻くん炭を大量に作って、畑の土に混ぜ込む作戦です。
籾殻くん炭とは、お米のもみ殻をいぶして炭化させたものです。
籾殻くん炭は、微生物の絶好の住処になって、土をフカフカにしてくれるらしいです。
あと、土のpHを調整してくれる効果もあります。
つまり、超優秀な土壌改良剤なのです。
では、作っていきましょう。
本記事の目次
① 籾殻くん炭作りに必要なもの
② 燻し方
③ 籾殻を混ぜていくコツ
④ 消火
① 籾殻くん炭作りに必要なもの
必要なものは以下5点です。
・コンクリートブロック
・籾殻くん炭器
・燃やすもの
・籾殻100~300L程度(量はお好みで。コンバイン袋1袋で50Lくらいです)
・スコップ(柄の長いやつ)
コンクリートブロックはホームセンターで1個150円くらいでしょうか?
籾殻くん炭器も大きなホームセンターには売っているかもしれません。リンクのやつです。
燃やすものは、木片とかBBQ用の炭がいいかなと思います。
ダンボールを燃やして、適時煙突の上から適時追加投入していくのもいいと思います。
(その場合、ダンボールに付いたテープ類は剥がしておきます)
籾殻はカントリーエレベーターから貰ってきます。
カントリーエレベーターから籾殻を無料でもらう方法は、「畑のシルバーマルチを籾殻マルチに変更」の過去記事参照ください。
リンクのようなコンバイン袋に籾殻を入れるといいですよ。必需品といってもいいくらい便利です。
チャック付きで、取手も付いているのでかなり重宝します。
ホームセンターで1枚200円くらいで売っています。去年は150円くらいで買えましたが、最近は色んなものが値上がりしていますね(;’∀’)
② 燻し方
私はこちらのYoutubeを参考にしました。
色々と調べたけど、個人でやるならこのやり方が一番簡単そうだったので。
まず、BBQ用の炭を火おこし器で火おこしします。
その間に、コンクリートレンガを組立て、真ん中に角材を並べます。
私は3回目のくん炭作りなので、前回使用した焦げた角材を再利用しますw
3回目なので、だんだんコツが分かってきましたよー。
写真の量くらい籾側を敷きます。
まずは真ん中だけでいいです。
赤くなった炭を投入します。
土の上に直接炭を置くと、すぐ消えてしまうので、角材と籾殻を敷いてみましたが、いいようです。
ちみなみに、必ずしも炭を使う必要はありません。ダンボールだけでもいいですし、よく燃える枯草でもいいです。
次に、籾殻くん炭器を真ん中に置きます。
籾殻を燻す熱源になります。
2回使ってみて、これ考えた人、すごいなーと思いました。
コンバイン袋一袋分(約50L)を投入します。
最初は、写真下のように風上を開けておいて、くん炭器の中に空気が入りやすいようにして中の火力を維持する工夫をしておくといいと思います。
10分ほどすると、くん炭器の周りのもみ殻が黒く燻されてきます。
目安としてくん炭器のまわり10㎝くらい黒くなるまで放置します。
(これが難しいんです。我慢できずに混ぜちゃうw)
籾殻が黒く燻されると、高熱のガスが出ます。このガスがくん炭器の中に吸い込まれて、くん炭器の中がいつまでも高温状態を維持する仕組みになっているようです。
くん炭器の周りのもみ殻が十分燻されたら、さらにもみ殻を追加投入して、くん炭器の円錐部分が隠れる状態にします。
もし、煙突の上から出る煙の量が少なくなり、手を当てても熱くないようであれば、火力不足なので、写真のようにダンボールを丸めたものなどを追加投入して、火力ブーストを図ります。
ブーストに失敗したら、煙突を外して火種を投入して何とかして内部を再び高温にしなければいけません。こうなったら面倒くさいですよ。
そうならないためには、くん炭器の周りが十分燻されるのを待つことです。
これ大事です。
これくらい燻されたら(一部燃えてますがw)外側のもみ殻を煙突に掛けるようにかき混ぜます。
そしてまた中央部が黒く燻されるまで待ちます。
それを繰り返していると、全体が黒くなってきて、嵩が減っていきます。
そうしたら少しづつ籾殻を追加投入していきます。
コツはすぐに混ぜ過ぎないことです。
混ぜるのは、中央部が10㎝くらい黒くなってから!
これを守れば、籾殻くん炭作りは難しくないと思います。
十分黒くなったら、くん炭器を撤去して、水を十分かけて消化します。
おそらく、水を掛けながら籾殻を混ぜますが、20Lくらい水掛けないと消火しないと思います。
消火したつもりでも、翌日見てみるとまだ燻っていたしりします。
炭というのは、それくらいなかなか火が消えないんですよね。注意しましょう。
私は畑の横で籾殻くん炭を作り、完成したらそのまま畑に撒いてしまいます。
写真は雑に撒いた様子です。
畑にはまだ一部、人参とブロッコリーが残っていますがw
人参は、去年植えるのが遅れてまだ育っていないんです。まさかの越冬育成です。
ブロッコリーも未だに収穫できるので、どうしたものか。
籾殻燻炭と一緒に牛糞とかバーク堆肥なんかも撒いて、軽く土と混ぜて一旦終了です。
2~3週間後に鶏糞とかを撒いて耕運機で攪拌して(地主様にお願い予定)土作り完成です。
それにしても、それまでに人参とブロッコリーは収穫を終えられるのだろうか…。
土作りの邪魔です(;’∀’)
以上、参考になれば幸いです。
それではまた!