滑りの悪くなった引き戸を復活させるDIY
我が家の室内扉はほぼ片引き戸です。
そしてほとんどはVレールで引き戸が開閉します。
とても軽い力で開閉できるのですが、我が家で最も開け閉めする扉である1Fのトイレの引き戸の滑りが悪くなってしまいました。
たまに、レールを掃除してドライ潤滑剤を注油しますが、1か月も経てばまた滑りが悪くなってきます。
何でかなとマジマジと観察してみたら、原因が分かりました。
こちらが滑りが悪くなった引き戸のVレールです。耳が付いているタイプのアルミのVレールですね。
気になる部分を拡大してみます。
分かりますか?
レールが削れて、削れたアルミの粉がこびり付いています。
ティッシュでふき取ると、こんな感じで黒いアルミ粉が大量に取れます。
戸車が走るところが削れて変形し、抵抗が増えて滑りが悪くなるし、余計に削れてしまうという悪循環が起きてしまっているということでした。
解決方法は、レールと戸車を交換するしかありません。
でも同じレールと戸車に交換しても、きっとまた同じことが起きます。
ということで、今度は強度の高いものを選定します。
まずは現状付いているレールの寸法確認から。
レールは嵌め込まれているだけなので、細いマイナスドライバーなどでこじると、簡単に外すことができます。
レール幅は9mmということが分かりました。
アルミは削れやすいことが分かったので、ツバ付きのステンレス製のレールをチョイスしました。
モノタロウが安いかもです。
戸車は、耐荷重性の高いものをチョイスしました。こちらの商品は耐荷重40kgでステンレスフレームなので錆にも強いはず。
扉に付いている戸車を確認すると、1ヵ所切込みがあるることが分かりました。
これがアルミレールを傷つける可能性があります。一度傷が付けば、傷は広がっていく一方です。しかし何で切込みがあるんでしょうね?
新しい戸車には溝がありません。
車輪の形状は同じです。
そして、古い車輪は目視で分かる変形などはありませんでした。
交換する必要はないかもしれませんが、車輪に切込みがあるのが嫌なので交換します。
交換後はこんな感じです。中に入る部分の幅が1mmほど大きくなっていたので、9mmのノミで削って修正しました。
ノミがあれば簡単に溝を修正することが出来ます。彫刻刀でも出来ないことはないと思いますが、ノミの方が力を入れやすく圧倒的に簡単です。
次に購入したレールを元のレールと同じ長さのところにマスキングテープで印を付けてグラインダーなどでカットします。
1mmほど長めにカットして、最後カット面をグラインダーで削って整えるのがおススメです。
ステンレスは、金鋸ではなかなか切れないかもしれません。
表面を比較するとこのような感じです。
写真だとステンレスの溝形状が光の反射で台形に見えますが、実際はV形です。
レールをはめ込んで完成です。
アルミレールの深さは6mm、新しく購入したレールの深さは9mmなので、溝深さが少し足りずに、ノミで削って修正しました。(写真は撮り忘れました)
ノミで削るのは簡単で、切れ味の悪いノミでなければ30分ほどで削れると思います。
少し深く削り過ぎても、レールにはツバが付いているのでよほど大丈夫です。
レール交換後は、とてもスムーズに扉が開閉出来るようになりました。
そして耐久性もかなり上がったと思います。
そんなに難しくないので、是非ともチャレンジしてみて下さい。
業者に依頼すると数万円、DIYでやれば5千円くらいです。
以上、皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!