自作BBQテーブルの製作 Ver.2 製作編前半
年間20回ほど楽しんでいる自宅BBQ。
4年間愛用してきた大きな自作BBQテーブルが劣化してしまったので、作り直します。
新しい自作BBQテーブルの構想については前回の記事を参照くださいませ。
自作BBQテーブルの製作 Ver.2 準備編
さて、構想も決まったので部品を発注して、製作していきます。
毎年懲りないんですが、外で加工が必要な大物DIYはいつもクソ熱い時期に実施しています。
そして毎年、クソ暑い時期に外でDIYするのは止めようと心に誓うのですが、全く学習できていないですねw
本記事の目次
① アルミフレームの組み立て
② 天板作成
③ 失敗による部品の追加発注
① アルミフレームの組み立て
まずは発注して届いたアルミフレームから組み立てていきます。
妄想しながら発注した部品たちがこちら。
アルミフレームはMiSUMi Framesというアプリでで設計すると、加工済みの状態で届くので組み立てるだけです。本当に楽で助かります。
部品の詳細は完成時に紹介しますが、ネジ類はかなり余分に発注しています。
数がまとまったほうが安かったりするんですよ、ミスミは。
今回、アルミフレーム同士の接続は、ちょっと珍しい方法だけど、最もシンプルな方法を試してみます。
どうやって接続するかというと、
このタッピングボルトを使います。
こんな感じで組み込んでボルトを締め付けます。
ボルトを締め付けるために、レンチを差し込むための穴を開けてあります。
MiSUMi Framesで設計すると、この穴も予め開けてくれるんですねー。
その穴に、トルクスビットを差し込んで、ボルトを締め付けます。
ただこの固定方法は、剛性はあまりありません。
今回の場合はアルミフレームと天板を固定してしまうので、アルミフレーム同士の固定は剛性がなくてもOKです。
また、今回使用したアルミフレームは軽量タイプのアルミフレームです。つまり、肉抜きが多くされているんですねー。
上の写真の断面の中心部分は、スペースインベーダーのような形をしていますが、通常タイプは、ただの丸なんです。
スペースインベーダーのような肉抜きしてあるおかげで、後に悪戦苦闘することになりますw
さて、アルミフレームを組立てるとこんな形になります。
これが折り畳みテーブルの半分ということになります。
上の写真は作業台の上で、天板にアルミフレームをネジ固定するための穴を開けているところです。
以前製作した、簡易ボール盤を使用していますが、この簡易ボール盤には穴開け深さを設定できるストッパーが付いているので、アルミフレームを突き抜けて作業台まで穴を開けてしまうことがありません。便利!
このアルミフレームにはいくつか工夫をしていますが、完成したときに改めて紹介します。
② 天板製作
天板に使用するコンパネ合板(耐水性に優れたベニヤ板)には、メラミンシートを貼り付けます。
手配したメラミンシートがこちら。
大きさは1850×950mmで厚みは約1mmです。
敢えて白っぽいメープルの木目調を選択しました。
日光が当たっても熱を持ちにくいかなと思いまして。大理石調や純白の木目調なんかもあります。
メラミンシートは、非常に硬いためカッターでは切れません。ハサミで切ると断面が欠けます。(実験済み)
メラミンシートをカットするためには、専用のカッターを使用します。
こんな感じで、定規や当て木に沿って専用のカッターで切っていきます。
彫刻刀で溝を掘って折るようにしてカットするイメージです。
なのでカッターで切込みを入れるというよりは、V溝に削っていると説明したほうが正しいかもしれません。なので削りカスが出ます。
なんて知ったぶって説明していますが、最初普通のカッターで切断しようとしていました。
当然、全然切れなくて焦りました。
ネットで調べて切り方が分かったので、慌ててホームセンターで専用カッターを購入しただけなんですw
メラミンシートは、天板サイズより3mmほど大きめの1603×903mmにカットしておきます。ベニヤ板に貼り付けたときに、少しズレるかもしれないので。
メラミンシートの端材で、ベニヤ板の側面用(厚み12mm)の細いメラミンシートも作っておきます。
天板用ベニヤ板も1600×900mmにカットしたら、専用ボンドをベニヤ板とメラミンシートに塗ります。
使用したボンドはこちら。
耐熱というのがいいですよね。
折り畳みテーブルは真夏もウッドデッキの隅に置きっぱなしですから。
このボンドは、乾くとゴムのような膜を貼ります。
ボンドを薄く塗って表、面が乾いたら貼り合わて圧着させると接着されます。
天板になるベニヤ板に塗りました。
写真だと、もはや塗ったのかどうか分かりませんねw
塗ってみて分かったことは、外気温35℃の環境だと、塗ったそばから乾いていきます。つまり、薄く均等に塗り伸ばす前に乾いてしまうのです。
結果、ムラムラというか厚いとこと薄いところがあります。
接着剤が臭くても、室内で塗ればよかったと思いました。
接着剤が垂れて下に落ちるから大変ですけどね。
ベニヤ板とメラミンシートの裏面に接着剤を塗ったら、適当な板をベニヤ板の上に並べます。
この上にメラミンシートを載せて、位置を合わせたら、並べた板を端から順番に抜いて貼り合わせていきます。
私はYoutube動画を見て勉強しました。
暑くて朦朧としながら作業をしているので、貼り合わせ途中の写真はありません。。。
貼り付け後はこんな感じになります。
木目調といっても、表面は完全にツルツルしているので、何というか偽物感が強いです。
チープな感じがしますが、まあボロボロに劣化して汚れていくよりはいいかも?!
表面がツルツルの方が清潔でしょうし、ここは妥協します。
メラミンシートを貼り終えたら、天板を裏返して、中心にグリルを配置するために直径490mmの穴を開けます。
まずは天板の中心に、6mmの穴を開けます。この穴を軸にしてトリマーで穴を開けていきます。
6mmの穴にトリマー用穴開け用治具をセットします。回転軸となるポッチをドリルで開けた穴に差し込みます。
この商品は1年ほど前に衝動買いした商品ですが、ようやく日の目を見る時が来ました。
セットしたら、トリマーの電源を入れて回転していきます。1周3~4mmずつ削りました。板厚はメラミンシートを合わせて13mmなので、4周して穴を開けたことになります。
こんな感じで削っていきます。
切粉がすごいので、サイクロン式のペール缶集塵機で集塵しながら作業しています。
サイクロン集塵機は、トリマーや丸ノコ使う人には超おススメです。
宜しければ、ペール缶集塵機の製作DIYも参照ください。
トリマーを4周させると、このようにきれいな円の穴が開けられます。
少し心配していましたが、メラミンシートの断面も非常にきれいでした。
25000rpmで削ってますからね。超高速回転のなせる業なのでしょう。
穴開けが終わったら、天板を丸ノコで2分割にカットします。
折り畳みテーブルにしますので。
次に天板の側面の木口にもメラミンシートを貼っていきます。
ここからは、日陰でもクソ熱い駐車場から、空調の効いた涼しい玄関に作業場所を移動です。
26℃くらいの環境なら、塗ってるそばから接着剤が乾くということはありませんでしたw
(酷暑の屋外でやるようなDIYじゃないよなと改めて思いました。)
木口に接着剤塗るのに、歯ブラシがちょうど良かったです。
メラミンシートの裏面にも接着剤を薄く塗り広げます。
木口も貼り合わせました。
メラミンシートが若干はみ出ていますが、ヤスリで削るかトリマーのテンプレートビットで削ります。
私はトリマーのテンプレートビットで削りました。
テンプレートビットで削るっているところです。ローラーがガイドになっていて、ツライチに削れます。
こんな感じになりました。
これでも角の処理としてはイマイチですね。
最終的に、トリマーの45度用テンプレートビットで角は全部45度に削りました。
これで良しとします。
仕上げに#240のやすりで軽く削ったら滑らかになります。
こちらが天板の裏側
こちらが天板の表側です。
ツルツルですw
木目調なのに、ツルツルなのはやっぱり安っぽい偽物感がしてしまいます。
と、ここでやらかしていることに気が付きました。
上の写真の矢印、左右で長さが違いのが分かるでしょうか。
どう見ても左の方が長いです。
組立てたアルミフレームを置いてみても、左右の長さが揃いません。
天板を重ねてみると、これだけズレています。中心から9mmずれて穴を開けてしまっていました。
暑さでボーっとしていたんですかねw
しょうがないので、穴の位置に合わせてアルミフレームのサイズを一部調整します。
③ 失敗による部品の追加発注
追加発注が必要なのはアルミフレームです。
青矢印で示すアルミフレームは長さ145mmなのですが、右を136mm、左を154mmに変更します。
部品代は約200円×4個でした。
まあ少ない費用でリカバリーできそうなので、良しとしましょう。
私の場合、このような失敗はちょいちょいあります。
慣れない作業ばかりですし!と言い訳しておきますw
DIYに必要なスキルの一つは、いかにリカバリーするかだと思います。
動揺してはいけません。
大抵のことは妄想力を働かせれば何とかなります。
次回(来週か再来週?)は追加部品が届くと思うので完成出来ることを期待しつつ、このちょっと変わったテーブルの詳細を紹介したいと思います。
(折り畳み方法とか脚の脱着とか)
以上、参考になれば幸いです。
それではまた!