浄化槽のブロワーの節電対策DIY
EcoFlowのスマートホームパネルを運用して判明した、びっくりな事実。
それは我が家の550Lの冷蔵庫より、浄化槽のブロワーの方が電気代が高かったということ。
詳細はこちらの記事の最後の方を参照ください(長くてすみません汗)。
EcoFlow スマートホームパネルの導入⑤
ダークホースな電気代の存在に気付き、ちょっとビックリしました。
我が家の浄化槽ブロワーは、70L/分の送風能力で定格46Wの消費電力です。
こちらがキッチン照明、リビングコンセント、ブロワーの電気消費量の時系列グラフです。
なぜブロワーがこのブレーカー回路に含まれているかはよく分かりませんが、赤線のところまではブロワーの消費電力です(定格46W)
次に、こちらがキッチン棚コンセントの時系列グラフです。ピコンと跳ねているのは電気ポットとコーヒーマシーンの電気消費量です。
冷蔵庫の電気消費量は平均で30W強くらいでしょうか。
これが我が家のブロワーです。今回、初めてマジマジとブロワーを観察しました。
騒音が気になるので普段は箱を被せてます。
スペック的にショボいやつなのかと思いきや、そうではないようでこれでも省エネタイプみたいです。
冷蔵庫より電気代がかかっているのは事実ですが、年間消費電力を計算してみると402kWです。
我が家の年間消費電力は、約7000kWですので約6%となります。
浄化槽のブロワーごときに家庭全体の約6%(1/17)というのは、ちょっと大きい数字かもしれませんね。
電気代を1kWあたり35円として計算すると、ブロワーの電気代は1年で約14,000円です。
ということは、10年で14万円です。
そもそも、本当にこんなに電気代を消費する必要があるのだろうか??
まず、ブロワーがどんな仕事をしているのかを確認してみます。
ブロワーというのは、浄化槽(家庭で出た排水を浄化するタンク)に空気を送り込むポンプです。
浄化槽はトイレを含む排水を、微生物によって浄化したのちに、川や用水路に排水します。
その微生物は酸素を必要とするので、ブロワーで浄化槽に酸素を供給しているわけです。
通常、浄化槽は敷地内の地中に埋設されています。
浄化すべき排水が浄化槽に沢山流れてくるのであれば、微生物は忙しく働かなければなりません。その場合は、空気をたくさん送り込んであげる必要があります。
もしくは、微生物が苦手とする合成洗剤などが大量に流れてきたとき。
微生物が弱ってしまうので、繁殖を促す一つの手段として酸素供給を増やす必要がありそうです。
そうでなければ、空気を送る量もそんなに多くなくてもいいことになります。
では、我が家はどうかというと、油物はあまり調理しないし、合成洗剤もあまり使いません。
たぶん、微生物への負荷は低いと思われます。
ネットで事例を確認してみると、ブロワーの稼動率を1/3程度まで落としても問題ないという結果もあるようです。(自己責任)
ただし、各家庭の浄化槽のサイズとブロワーの能力、汚水の種類、量などによって結果は異なることを考慮する必要はあります。
まあ想定される最悪条件でも何とかなるようにブロワーも選定されているでしょうから、余力は十分あると思います。
そういったことを考慮して、まずは1時間おきにブロワーを停止することをやってみることにしました。つまり稼働率を50%に落とします。(自己責任)
これで問題がなければ、10年で約7万円の削減です。
(多分、電気代は今後も上がり続けていくだろうから、7万円以上の削減効果と予想)
では、1時間おきにブロワーを止める方法を紹介します。
方法は、大きく分けて2種類あります。
一つ目は、コンセントタイマーを使用するという方法。
ブロワーは屋外コンセントから電源を取っていますので、その間に通電をON-OFF設定できるタイマーを挟みます。アナログ式の防水コンセントタイマーが一番適しています。
時間が少しづつズレていってしまいますが、まあ問題はないでしょう。
2つ目は、スマートプラグを使用するという方法。
スマートプラグというのは、通信でON-OFFを制御します。
これを使うには、スマートプラグが水にかからないところに設置できることが必須です。
私はスマートプラグが1個余っていたので、こちらの方法を採用してみました。
Amazon Ecohで定型アクションでON-OFFのスケジュールを組み、
1時間おきにブロワーを止めています。
Amazon Ecohの定型アクションはこんな感じで、24個設定します。
まあ面倒くさいことw
もっと簡単な方法があるかもしれませんが、よく分かりませんでした。
これがスマートプラグです。
Wi-FiでON-OFFリレーをコントロールする仕組みです。
ブロワの上に置くんですが、ブロアのバイブレーション(結構強め)でプラグが昇天しても困るので、隙間テープをぐるっと巻くことにします。
まずはマスキングテープを巻きます。隙間テープの保護材です。
隙間テープは、一度貼ると粘着面が剥がしにくいのですが、これで剥がしやすくなります。
隙間テープを貼った状態。切れ目があるところにはリセットボタンがあります。
ブロワーには逆洗という機能があります。ネットで調べてみると、
「ブロアーから送り込まれる空気が十分にあると、
接触材(バクテリアの付着する装置)にバクテリアが大量に発生します。
バクテリアが発生する事は汚物の分解力を高めるので良いことなのですが、
接触材に大量に付着しすぎると浄化槽の処理機能が落ちてしまいます。
常にばっ気している所を一旦閉め、異なった部分から空気を送る事で
接触材に大量に付着しすぎたバクテリアを逆洗をする事ではく離させます。
この作業により浄化槽の処理機能を一定に保ちます。」
ということらしいです。
設定タイマーを確認してみると2:00-2:10、3:00-3:10、4:00-4:10の3回逆洗がセットされていました。
1時間おきに止めてしまうので、5:00-5:10も追加しておきます。
スマートプラグを設置した様子。プラグがずれないようにコードをクリップで緩く固定しておきました。
その上に、犬小屋ならぬ、ブロワー小屋を被せて完了です。
ブロワーって何気にうるさいんですよ。ブーンってずっと唸っています。
5月に浄化槽の点検があるので、問題がなければ継続となります。
また報告したいと思います。
以上、参考になれば幸いです。
それではまた!