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キャラバンの荷室にアルミフレームの棚設置DIY

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

今回は日産キャラバンNV350の荷室に棚を作るDIYを紹介します。


正直、どこまで細かく紹介するか悩みました。
それこそ説明書みたいに、寸法・部品品番・組み付け手順みたいに説明するか、それとも基本的な考え方とか端的なアイディアとアイテム紹介などに留めておくか。

悩んだ結果、後者にします。
なぜなら自分にとって最適なものを作るのにはどうするかを悩むことがDIYの醍醐味で、そのためには説明書みたいに紹介する必要はないかなと。

あ、こんなパーツを使って、こんなことが出来るんだと分かれば十分です。

ということで、早速紹介していきます。

本記事の目次
① 現状把握と問題点
② 棚制作のためのコンセプト
③ 使用した材料たち
④ 製作過程とちょっとしたアイディア
⑤ ざっくりな製作費

現状把握と問題点

まず、このキャラバンの使われ方と現状の問題点を確認します。

・キャラバンを移動倉庫的な使い方をしており、工具類、計測器など箱に入った荷物が沢山ある。

・今まではそういった荷物を積み上げて収納していたが、必要なものを取り出すのが困難なくらいゴチャゴチャになる。収納能力が足りない。
(基本平積みで、重ねられるものは重ねて収納していた)

ということでした。
私の所有物ではないので、収納状況の写真はちょっと控えておきます。

② 棚制作のためのコンセプト

上記問題点を解決するための求められるコンセプトを箇条書きで整理してみると
・収納容量アップ
・必要な荷物に容易にアクセス出来る
・棚が車の揺れなどで倒れない、荷物の重みに耐えられる(強度がある)

ということになります。

さて、キャラバンの荷室はこのようになっています。
奥行は約1800mmくらい。
両サイドに折り畳みのベッドが付いていましたが、キャンプに行くわけではなく荷物を沢山載せるのに有効活用することを狙ったのだとか。

試しに、片方だけベッドを出してみました。
うん、荷物収納を上と下で分けられるかもしれないけど、収納容量UPには微妙でしたw
ベッドを活かした収納ではなくベッドを撤去して収納を考えることにします。

こちらがベッドを撤去した様子。横幅に余裕が生まれました。

この荷室に、青色で描いたこんな感じの棚を設置することにします。
真ん中を開けて、左右に荷物を収納すれば、必要な荷物に容易にアクセスできるようになります。
そしてこの棚は、荷物を降ろすときに一緒に降ろして荷物と共に使えるようにします。

床をスライドレールを付けて1500mmほど外に引き出せるようにも出来ましたが、スライドレールの高さの分だけ床高さが上がってしまうことと、棚も脱着式にすることを考えるとスライドレールで床ごと引き出せるようにする必要はないかなという結論に至りました。

緑色で描いた天井パイプフレーム製作については別記事で紹介しましたので、そちらを参照ください。
キャラバンの天井にパイプフレームを付けるDIY

③ 使用した材料たち

アルミフレームの棚はSUS社のG-funのNシリーズを使用しました。
先に作ったキャラバンの天井パイプフレームと同じシリーズです。

G-funホームページ

上の画像はG-funのHPを抜粋したものです。


天井のパイプフレームは丸ノコでカットしましたが、アルミ粉が舞って地味に面倒くさいのでオンラインストアで長さを指定して、大量のコネクターパーツと共に発注しました。

どのパーツがどれだけ必要になるかは、アイソメ図で図面を描いて確認します。

こんな感じです。見えますか?
アイソメ図の良いところは、縦線と斜め線で描くので直感的に分かりやすいことです。
縦と斜め線は、一目盛5cmと定義して書きました。

方眼用紙は方眼氏ネットというサイトからダウンロードしたものをプリントアウトして使いました。
方眼紙ネットでは、アイソメ図は等角図と表現されていますので、そちらを選びます。

実際に届いて開封途中の様子です。
部品点数が多すぎて、検品を早々に諦めましたw
多分200点くらいあります。

パイプが最初から必要長さにカットされているので、自分で描いた図面を見ながら組み立てていきます。

あとはスライドレールを2組。図面右側の棚は、スライドレールで引き出せるようにします。

重量用で、ロック式であることが特徴です。
レバーを引かないとスライドレールが引き出せないようになっていないと、車に搭載するスライドレールとしては危ないと思います。

車が揺れたときに、棚が飛び出してきてしまっては困ります。

棚板は、ホームセンターで売っている厚さ12mmの構造用合板を使用します。
長さが1400mm近くになるので、たわまないように板の下をアルミフレームで支えてあげる必要があります。
どれくらいの補強が必要かは、どれくらいの重量のものを載せるかと、長さによっても変わってきますので、都度計算して決めると安心です。
G-funのHPにも計算式が載っていますし、Kisanというサイトでも簡易的に計算が可能です。

後で紹介しますが、棚板にはすべり止めにゴムシートを張ります。

縞板柄のもので、なかなかいいかなと思って購入したんですが、まあ重いことw
厚さ3mmしか見つけられませんでしたが、本当は2mmが欲しかったです。

そして届いて袋から出してみると、超ゴム臭い!!
さすがに匂いがキツイと思って、お湯が張ってある浴槽にぶち込んで、重曹を300gほど混ぜて、半日放置しました。

その様子の写真を撮り忘れてしまいましたが、半日ほど経って浴槽を覗いてみると、お湯が黄色いんですね。

ゴムシートを取り出して、お湯を抜くと浴槽の壁が見事に黄ばんでいました。
そしてお風呂用洗剤で洗っても黄ばみは全く取れません(;´Д`)

焦りながらも再びお湯を張って、酸素系漂白剤を400gほど投入して数時間様子を見たところきれいに色が落ちました。

良かった~。

ゴムシートが臭いからと言って、マネしないようにして下さいねw
やるなら、ゴムシートがすっぽり入る袋にお湯と重曹を入れて、口をちゃんと閉じてから浴槽にぶち込みましょう。そして保温しながら4~8時間くらい放置しておけば多分大丈夫です。

④ 製作過程とちょっとしたアイディア

アルミフレームの組立ては、六角レンチ1本だけで出来ます。そしてジョイントがシンプルなのがG-funの凄いところです。

まずは図面右側の単純な棚を仮組して車に載せて確認してみます。
そしたら、60mmほど長すぎて入らないことが判明…(/ω\)

床面はいいんですが、天井が引っ掛かります。
採寸は床面でしか行っていなかったために、やらかしました_(:3 」∠)_

しょうがないので長手方向を60mmカットして組み直し、もう一度仮置きして狙い通りかどうかチェックします。
天井側の角もギリギリ収まりました。こちらの棚は2段となります。
最上段にも棚が付きますが、車から降ろした時に使う用の棚になります。

赤丸はカットしたアルミフレームの残骸たちです。
せっかくカットしなくていいように寸法をオーダーして注文したのに…。

ちなみに、寸法は芯々で長さ1380mm、幅は50mm、高さ1150mmです。

続いて、図面左側の棚も組んでいきます。
こちらは3段の棚となっており、赤丸のところにスライドレールを取付けて、棚が手前に引き出せるようにします。

写真は、テープでスライドレールを仮組して取り付け位置を確認しているところです。

さて、スライドレールを取付けるためにG-funのNF50というフレームに穴を4カ所矢印の位置に開けるわけですが、赤矢印のところはジョイントと干渉するため、実は使えないんですねー。

DIYは加工後に気が付く失敗が沢山ありますw

ジョイントと干渉しないようにするには、写真のように端面から20mm以上離れたところに穴を開けなければいけませんでした。

スライドレースを合わせるとこのようになります。
緑の矢印が穴位置で、赤矢印が端面と近すぎて使えなかったねじ穴です。

パイプの溝にM5のナットがちょうどハマりました。
使用したネジは、スライドレールに付属されていたM5×12mmの皿ネジです。

スライドレールが付く棚には、30mm角のミスミのアルミフレームを組み合わせます。
カッコつけて、溝が外から見えないタイプを使いましたが、色々と面倒くさかったです。

赤矢印の側面側はスライドレールが付いて隠れちゃうから、溝が見えてもよかったんですよね。そうしたらわざわざ穴開けしなくてもよかったわけですし。

合板は、アルミフレームにネジ止めしていきます。
使用したネジはM5×18mmの皿ネジです。

次は板に例のゴムシートを貼っていきます。
両面テープで貼り付けて、最後にタッカーで剥がれないように固定しました。

使用した両面テープはゴム用のこちらです。
ゴムには普通の両面テープでは接着力が弱いようです。

そんなこんなで組み上がった棚がこちら。
重いので一人では持てませんでした。たぶん、重量は60kgくらいあります。

棚の耐荷重は計算上1段あたり80㎏以上あります。ちょっと過剰な剛性かもしれません。

スライドしない天板の棚の裏は、このようになっております。

車に棚を載せて、こんな感じになりました。
赤矢印のところは滑り止めのゴムシート。緑矢印のところは滑る塩ビシートになっています。

真ん中の床は、重たい荷物を滑らせると便利なはずです。

スライドレールを引き出すとこんな感じになります。下の段が全開に引き出した状態です。
車内では引き出さないと思いますが、荷物と共に棚も外に降ろした時に活躍します。

基本的に蓋付きのBOXを収納するので、蓋を開けるには上が空いていないといけません。
棚をスライドさせて引き出せば、BOXを棚から取り出さなくても使えるようになるわけです。

だったら最初から引出し式の収納箱使えばいいじゃないかという話ですが、まあ色々とありますからね(;´・ω・)

⑤ ざっくりな製作費

G-funパーツが約10万円
棚板、ゴムシート、両面テープが約3万円
スライドレールが約1万円
30㎜角アルミフレームが約2万円(スライドレール用棚骨組み)
ネジ類 0.5万円

こんな感じでしょうか。

以上、皆様の参考になれば幸いです。

それではまた!

ABOUT ME
haru
身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。

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