エキシージ

エキシージのホイールをボルト締めからナット締めに変更

haru

欧州車なので、ホイールボルトでホイールを締め込むタイプですが、スタットボルトを装着して、日本で一般的なホイールナットで締め込むタイプに変更しましたので、それぞれメリット・デメリットを含めて紹介してみます。(長いですw)

本記事の目次
① どちらが優れているのか
② 用意したアイテム
③ 作業方法
④ 見た目の比較結果

① どちらが優れているのか

ホイールボルト(ラグボルト)、とホイールナット(ラグナット)はどちらが優れているのかというと、一長一短です。だから両方存在します。

締結剛性という観点からすれば、ホイールボルトのほうが優れています。

見た目や作業性という観点からは、ホイールナットのほうが有利です。

とても悩みましたが、私は見た目と作業性を選びました。
ただし、締結剛性についても一応考慮してみます。

 

② 用意したアイテム

まずはこれ。

スパルコのスタットボルトです。

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エキシージのホイールボルトはM12×1.5なんですが、ハブナット化するにあたり、M12×1.25に変換します。

ネジピッチが細かいほうが、締結強度としては優れています。
回すのが大変ですがw

ネットでスタットボルトを探すと、中華性の安価なものがたくさん出回っていますが、決してお勧めしません。
強度不足で折れる可能性があります。
スパルコは、高強度なクロムモリブデン鋼を適切に熱処理しているので安心です。
ちょっと高いですけどね。

ホイールナットも高強度のクロムモリブデン鋼を選びました。
そして純正のホイールボルト同様2ピース構造です。
こちらのほうが、締め付け軸力が安定します。
でも、インパクトレンチを使うとアルミの座金が割れちゃうという欠点があります。
私はインパクトレンチを使わないのでいいんですけど、お店に整備を頼むときは注意が必要です。

軽量化という面では、アルミナットのほうが圧倒的に軽いのですが、アルミナットは強度が不足するので、お勧めしません。

 

あとはネジロック剤です。

ネジロック剤を塗布すると、緩みにくくなります。
このネジロック剤は、破壊トルクが33Nm以上、摩擦係数は0.17程度です。

ただし、スタットボルトを交換しなくてはいけないときは、面倒くさいです。
一番面倒なのが、外した後のネジロック剤の掃除です。

 

あとは、柄の長い17mmのメガネレンチとモンキーレンチ、M12×1.25のナット(フランジナットが望ましい)2個とゴムハンマーを用意します。

ゴムハンマーはこんなやつです。
インパクトレンチを持っている人は、なくても大丈夫です。

詳細は後述する作業方法で説明していきます。

 

③ 作業方法

内容は、さほど難しくはないのですが、間違えると後々スタッドボルトが緩みます。

では説明していきます。

スタッドボルトにナットを2個上の写真のように締め込みます。
フランジナットが圧倒的に使いやすくて、フランジ面を重ねるようにします。

ナットはよく脱脂をしておいて下さい。
そして、ステンレスのナットは使用しないでください。固着して取れなくなる可能性があります。

上のリンクのような、鉄にメッキをしたナットがおススメです。

ナットを手で締め込んだら、ネジロック剤を上の写真の赤丸のところに適量塗ります。
付けすぎ注意です。ネジに対して縦に3~4か所線を引くように塗布すれば十分です。


 

まずは手でスタットボルトを奥まで締め込みます。

 

次に、2個のナット同士をしっかりと動かないように締め付けます。
ダブルナットと言われているやつです。
こうすることで、ナットが動かなくなり、スタットボルトをハブに高トルクで締め付けできるようになります。

 

ダブルナットでナットがしっかり固定出来たら、トルクレンチで110~120Nmまで締め付けます。

ここでナットが動いてしまい、スタットボルトがハブに締まっていかない場合は、ナット同士をもっと強力に締め付ける必要があります。

また、ナットとボルトのネジ面に油分が付着していると、ナットが動いてしまいやすいので、そのときはパーツクリーナーなどで再度脱脂をします。

 

また、フロントハブにスタットボルトを締め込むときは、ハブとローターが回ってしまうので、写真のように適当なボルトなどで回り止めをしておきます。
キャリパーに傷が付かないように、キャリパーとボルトの間にウエスなどで養生することをお勧めします。

 

スタットボルトが締まったら、写真のようにモンキーレンチとメガネレンチをセットして、矢印のところをゴムハンマーで打撃を与えてダブルナットを緩めます。

よほどのマッチョマンでないと、ダブルナットを手で緩めることは難しいと思います。
フランジ面だけ、ほんの少し油を塗っておくとナットを緩めるのが簡単かもしれませんが、試してはいません。

モンキーレンチのナットを挟む向きも重要です。
上の写真の向きで、遊びがないようにしっかりと挟みます。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが、やってみると分かりますw

 

スタットボルトを5本とも締め付けできたら、ネジ面にモリブデン入りボルト用固着防止剤を塗布しておきます。※テーパーの座面には塗りません!

同様にモリブデン入りのブレーキパッドグリスを少量塗布でもいいと思います。

ただし、油分が含まれているので摩擦係数は0.11程度まで低下しますので、ホイールナットの締め付けトルクには注意が必要です。

ネジ面に何も塗らない場合の摩擦係数は0.3~0.5程度です(ばらつきは大きいです)
そのときトルク120Nmでホールナットを締め付けたときの、ホイールを押し付ける力(以降軸力と呼びます)は22kNだったとします。
スタットボルトにモリコートを塗布した場合、ネジ面の摩擦係数が0.11、座面の摩擦係数が0.4t程度になりますので、軸力は32kNです。つまり、約1.5倍の力でホイールをローターに締結していることになります。ちょっと軸力が高いかもですね。

なので、スタットボルトに油分を塗布した場合は、トルク100Nm程度で十分と考えています。その場合の軸力は27kNくらいです。

上の表はAIに計算させた各条件での軸力になります。AI便利😍

摩擦係数による締め付け力の差は、ナットのネジ面と座面に油が塗ってある場合と塗ってない場合で、次のパターンをイメージすると分かりやすいかもしれません。

ナットが着座してから工具でナットを30度回した時の締付けトルクを比較します。
油を塗ると、油を塗っていないときに比べて1/3程度のトルクで回ります。同じトルクで回した場合は、3倍回ります。つまり90度回ることになります。
3倍回るということは、軸力も3倍になっているということになります。

油を塗ると緩みやすいんじゃないのと思うかもしれませんが、100Nmで締めているときは、そんなことはありません。
詳細の説明はマニアックなので割愛します。

また、ホイールボルトに対してホイールナットは、締結箇所が1点から2点に増えるので締結剛性が劣りますが、ネジ面にモリコートを塗布することでトルク100Nmで締め付けても軸力が向上し、締結剛性低下をある程度解消出来るものと思います。

 

ここまでの作業が終わりましたら、ホイールをはめてしまいます。
ネジロック剤が固まるまで待ったほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、ハブボルトにホイールが締結された状態が普段の姿です。その状態で固まったほうが最適な状態であると考えます。

ちなみに、ネジロック剤は嫌気性なので、ネジを締め付けて空気を遮断した状態にならないと固まりません。

 

④ 見た目の比較結果

それでは純正のホイールボルトから、ホイールナットに変えたときの見た目を比較してみたいと思います。

まずはフロントから。

こちらはBeforeです。センターキャップは付け忘れましたw
純正のホイールボルトはちょうど出っ張らない感じです。

このボルトを緩めると、ホイールに擦れて黒塗装に傷が付くので好きではありません。

 

こちらがAfterです。
専用工具は要らなくて、17mmのソケットで外せます。
ロックナットは…私の場合は要らないかなw

次にリヤホイールです。

こちらがBeforeです。
リヤタイヤは、ホイールボルトがだいぶ奥に引っ込んでいます。
外す時に、徐々に傷が付くのは避けられません。穴径と純正ボルトの頭のクリアランスが少なすぎるんですよ。

 

こちらがAfterです。
リヤホイールの場合、ホイールボルトが殆ど出っ張ることはありません。

そしてこのようなプロテクト付き薄口ソケットを使えば、ホイールが傷付くことも防止できます。

個人的には、ホイールナットを使用したときのほうが、見た目が好みになりました。

 

オマケで重さ比較です。

純正のホイールボルトは76gでした。

 

ハブボルト+ホイールナットにすると、80gでした。
残念ながら、軽量化とはなりませんでした🤣

以上、皆様の参考になれば幸いです。

それではまた!

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DIYオタク
身の回りの何かを常にアップデートしていないとソワソワしちゃう変態なオッサンです。 家とか車とか自転車とか畑とか…。 ネタは尽きないので、時間があるときに更新していきます。
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