エキシージのヘッドライトをLED化 その2
エキシージのヘッドライトをLow, Hi共にハロゲンからLEDに変更しました。
とりあえずLEDを取付けてみた記事はこちらです。
「その1」では、LEDを取付けてみたけど、いくつか問題点が見つかったことまで書きました。
今回はそれらの問題点を解消していきます。
問題点のおさらい
① LowビームのLEDの放熱性が確保できていない
② Lowビームのコネクターが防水キャップ内に収まらない
➂ Hiビームの端子が緩いため、外れやすい
それでは、それぞれの問題点の詳細と解決方法を紹介していきます。
① LowビームのLEDの放熱性が確保できていない
まずは純正ハロゲンバルブとLEDバルブの比較から。

LEDは後ろに放熱ファンが付いています。
一方、純正のハロゲンバルブは、後ろがコネクターになっています。

上から見るとこんな感じ。
爪の形状と厚みが若干違っていて、付けるときに苦労しました。詳細は、「その1」を参照ください。

こちらは運転席側のヘッドライト裏になります。
タイヤを外して、フェンダーライナーを外すとたどり着けます。
Low側のLEDバルブを嵌めると、上の写真のようになります。
コネクターはバルブの横に来るわけですが、なんとも窮屈です。

こちらは助手席側のヘッドライト裏ですが、LEDを装着して無理やり元々付いていたゴム製の防水カバーを取り付けると、このようになります。
純正の防水カバーは、かかりが浅いので取れやすいのでタイラップで固定しています。
お察しの通り、LEDの放熱ファンのすぐ後ろを防水カバーで覆ってしまっているので、放熱できません。
私が購入したLEDバルブは、かなり明るいものでした。つまり、発熱量もそれなりにあるはずです。
ちゃんと放熱出来るようにする必要があります。
そこで、LEDバルブ用の防水カバーを購入しました。


Lowビーム側の穴径は83mmなので、内径80mmの防水カバーを購入します。
真ん中にはLEDの放熱ファンを出すためのΦ20mmの穴が開いています。
この穴にLEDバルブの頭を通すわけですが、ゴムが硬くてなかなかLEDファンの頭が通りません。
私は、無理やり通そうとしてゴムキャップを破いてしまいました。
そして、LEDバルブも破損して点灯しなくなるという最悪な事態に…。
もう一つ買い直しました。
防水カバーが約1000円、LEDバルブが約2000円なので、3000円の追加出費ですw

防水キャップが破れている様子がこちら。とりあえず、フィッティングの確認だけしてみましたが、フィッティングは問題なさそうです。

防水キャップに上手に通す方法は、赤丸で示す真ん中のゴム部の出っ張りを半分の約5mmにカットしてしまいます。
写真は撮り忘れましたが、17mmのソケットを穴に通して、カッターで切るときれいにカット出来ます。
そしてゴムの穴の内側にシリコンスプレーや石鹸水などを付けて、滑りをよくしてから慎重にLEDバルブの頭を通してあげます。
決して強引に嵌めてはいけません!そして、青矢印のLEDバルブの先端(発光部)も触れないようにします。
ここを押したりすると、私のようにLEDが点灯しなくなってしまうリスクがあります。

表から見ると、このようになっています。
これで、LEDの放熱性はしっかり確保できるようになります!
そして純正より 防水キャップがしっかり嵌ってくれるので、ポロっと取れてしまう心配はありません。
② Lowビームのコネクターが防水キャップ内に収まらない
上の写真をみて分かるように、Lowビームのコネクターは防水キャップの中に納まりません。
なので、Lowビーム側のコネクターは、Hiビーム側から通すことにします。
その方法は、麒麟さんのYoutubeで詳しく紹介してくれています。

まず、コネクターから端子を外します。

そうしたら、Lowビーム側から出ていた線をHiビーム側から手を入れて引き抜き、Hiビーム側に出してあげます。
そしてコネクターを再び装着すれば、配線レイアウトが変更でき、Lowビームの防水キャップの中にコネクタを納めるという無理難題が解決します。
では、Hiビーム側の防水キャップをどうするのか??
ちょっと悩みましたが、Lowビームと同じように真ん中に穴の開いた防水キャップを手配しました。

Hiビーム側の穴径は72mmなので内径70mmの防水キャップが適合します。
こちらの防水カバーも純正カバーよりしっかり嵌ってくれます。

ご存知、右側のLowビームのLEDバルブは壊してしまったので、一旦純正のハロゲンを装着しておきます。
Hiビーム側から線を出して、穴の隙間はバムテープでふさいでいます。
➂ Hiビームの端子が緩いため、外れやすい

純正のHiビームバルブはH9タイプです。
こちらは端子が剥き出しになっていました。うそーんって感じですw

一旦は端子に熱収縮チューブを被せ、LEDバルブのコネクターに端子を直差ししましたが、緩くて不安です。
プラス端子が外れて、どこか金属部に接触してしまったらショートしてしまいますので、対策をします。

ここから作業が助手席側に移ります。
Hiビーム側のLEDバルブはH11用を使用します。
なので上の写真のように、H11用コネクターを準備しました。

コネクターの繋ぎをどうしようか悩みましたが、純正のH9バルブも付けられるように、平型端子のオスとメスで接続します。
純正の平型端子のメスはカットし、上の写真赤丸に示すように、透明の絶縁スリーブを通した上で付け直しました。

H11ソケットには、平型端子のオスを接続します。
オスの平型端子には丸い穴が開いていますが、これは端子を差し込むと穴のところでメスのポッチに引っ掛かるようになっています。
つまり、ちょっと引っ張ったくらいでは抜けない仕組みになっています。
これで外れやすい端子問題は解決です。
ちなみに、Hiビームのソケット取り付け位置は、穴の中のちょっと奥まったところにあって、穴からバルブのファンが飛び出しません。
したがって、Hiビームは長時間付けるわけでもないし、放熱対策をさほど気にする必要はなさそうです。
しかしHiビームの穴からLowビームの接続線を出しますので、次のようなものを使ってみました。

防水・防塵グロメットです。直径が20mmなので、防水キャップの穴に丁度フィットします。
私の配線廃材コレクション箱の中に入っていたので、メーカーなどは不明です。

こんな感じで使用します。
コツは、Hiビームの防水グロメットに入る線は下から上(赤線の角度)になるようにすることです。
仮に、水色の線の角度で線がグロメットに入ると、線に水が付いたときに、線を伝ってグロメットの中に水が侵入していってしまいます。
何てことはない些細なことですが、こういった細かいことが品質にも影響してくるんだと思います。
これでヘッドライトをハロゲンバルブから明るいLEDバルブに交換するための問題点はすべて解決しました。
運転席側のライトもLEDバルブを購入し直し、交換も完了しました。
そして左右でズレまくってしまった光軸のカットラインも無事揃いました。
ロータスのS3用ヘッドライトは、壊れるとASSY交換で70万円くらいするとお聞きしたことがあります。(値上がりしているらしいです)
したがって、中に水分が侵入して結露などすると、基盤にダメージを受けるため、しっかりと対策をする必要があると思います。
なので純正の防水キャップをカットして穴を開けるということはせず、もっと適した社外品の防水キャップを取付けて対策を実施しました。
そもそも、純正の防水キャップが 外れやすくて質の良いものではありませんしね。
これで不安なくLEDバルブで運用できるようになりました。
以上、エリーゼ、エキシージ乗りの皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!