カースロープの嵩上げDIY
もう15年くらい前からアストロプロダクツのリフト量65mmのカースロープを使っています。
もう少し高く上げられたらなと思うこともありましたが、ローダウンした丸目インプに油圧ジャッキが掛けられる高さまで上がればとりあえず良しとしておりました。

しかし、エキシージのリフトアップには別の事情でカースロープを改造する必要が出てきましたので、今回カースロープの嵩上げDIYを実施することとします。
エキシージの場合は、エンジンが後ろなので後ろをリフトアップすることが多いです。
そして後ろをリフトアップするときは、高さ155mmのカースロープに乗せて作業します。

こんな感じ。

このROBLOCKのカースロープは、タイヤが載る位置が窪んでいるのでカースロープに乗せるときに、安定しやすいのが利点です。カースロープに乗せるときに、勢い余って落ちてしまったら目も当てられません。
さて、カースロープに車を乗せる際に、どうせなら前輪もカースロープに乗せてしまいたいのです。
そのほうが、何かと作業しやすいのです。特に横から車下にアクセスするときとか。
ところが、アストロプロダクツとROBLOCKのカースロープで長さが違うのです。
アストロプロダクツは全長700mm。ROBOLOCKは905mmです。205mmも長さが違います。
これがクセモノで、カースロープとタイヤの位置合わせに悪戦苦闘することになります。

どうゆうことかと言いますと、上の写真の赤線がリフトしたときのタイヤ中心位置です。
一方、青線がROBLOCKのカースロープの始点です。つまりアストロプロダクツの短いカースロープは写真のようにずらして配置してあげないとリフトしたときにタイヤの位置がずれてしまうのです。
これは面倒くさいw
ちなみに、高さ90mm以下で、長さが900mmのカースロープがあればこんな問題は起きないのですが、探してみても そんなカースロープは見つかりませんでした。残念!
ということで、アストロプロダクツのカースロープの下に嵩上げ板をROBLOCLと同じ長さになるように取り付けようと思います。
購入してきた板は、2×10(ツーバイテン)という規格の1820mm長さの板です。
厚みが38mm、幅が235mmになります。値段は3000円くらいだったと思います。

長さ880mmにカットして、先端100mmを斜めに削ります。
ノコギリを使ってみたり、グラインダーを使ってみたり、試行錯誤してみましたが、#80の研磨ペーパーを取付けて削るのが一番簡単でした。

削る場所はマスキングテープで印を付け、ざっくりと削っていきます。
最後は多少凹凸が出来ているので、鉋で平面を出してあげます。
参考までに、この斜めの角度は約17度です。これは結果的にNGでした。最後に説明します。
次にカースロープを板の上に固定する準備をします。

カースロープのズレ防止のために、ベニヤ板を15㎜の幅にカットし、カースロープの周りに枠を作ります。
木工用ボンドと、木ネジで固定しました。

こんな感じです。
(この写真は塗装の準備をしているところ)

裏面には、滑り止め用のゴムを取付けるために、厚さ2mmの溝を掘ります。
そこに厚さ3mmのゴムを貼り付けます。

嵩上げ板は、黒スプレーで塗装しました。
茶色の浸透性塗料にしようか迷いましたが、黒の気分でしたw

裏は茶色にしておきました。
滑り止めのゴムは、強力両面テープで固定します。

最後に、70mmの長さのコーススレッドとM6用の平ワッシャーを利用して、カースロープを固定します。
写真上の赤矢印のようになります。

こちらが完成した様子です。
これで長さが揃いました。

前輪に65mm+38mm嵩上げカースロープ、
後輪に155mmのカースロープを使って車をリフトして整備します。

こんな感じです。
これだけリフトアップ出来ると、なかなか便利です。
ただ、一つ問題がありました。
車をスロープから降ろすときに、リップスポイラーがギリギリ地面に当たります
( ノД`)シクシク…
カースロープに載せるときは、ギリギリ当たりませんでした。勢いなんでしょうね。
板を斜めにカットした部分の角度は17度と前述しましたが、車をローダウンしたときのことも考慮して、10度くらいの角度にしてあげる必要がありそうです。
以上、エリーゼ、エキシージ乗りの皆様の参考になれば幸いです。
それではまた!